熊本県・球磨川の親子三人が流された水難事故。川遊びのリスクを自覚した遊び方。

水難事故は夏に川・池で遊ぶ事が当たり前の昔はもっと多かったが、水流・深さの変化のある川では『子供の膝下の深さ』以上には行かせないくらいの用心がないと、事故の可能性はゼロにはならない。

川遊び中の親子3人流され、両親が死亡 熊本・球磨川

子供を浅い所で浮き輪で浮かせているから大丈夫という事はない。小さな子供を連れている時には、浮き輪無しでも確実に楽に足がつけられる深さ、川の流れで岸から離れないような場所を慎重に選んでから遊ぶことが何よりの予防策。川の流れや海の波は一度深い場所へ流されると、泳ぎが達者でも人力では戻れなくなりやすい。

極論すれば、小さな子供が一緒の時は、冷たくて浅い川底の石にちょっと足をつけて涼むくらいの遊び方で十分。無理をして上半身が浸かるような深い所まで行ったり川で泳ごうとしたり、浮き輪を過信して水の流れの影響を甘く見るのは、もしものリスクと背中合わせ。深さ1.5m以上程度でも流れが強ければ大人も溺れる。

溺れている子供を抱えて助けるというのは、昨年、勇気のある中国人が飛び込んで無事に救助してのけた例もあるが、大半はパニックになった相手に縋りつかれて自分も一緒に溺死する。子供が先に流されて親がすぐに飛び込んで救助しようとして亡くなってしまう水難事故は多いが、『子供の安全マージン』はかなり広く取りたい。