8月末に映画版の『ルパン三世』が小栗旬主演で公開。『岳』の続編も作って欲しい…

8月末に『ルパン三世』の実写版が小栗旬主演で公開される。ポスターを見ると漫画のそれぞれの登場人物のイメージに何となく合っている。モンキー・パンチの原作ファンからすれば、実写化は自分の世界観やキャラクターのファンタジーを崩してしまうので不評だと思うが、僕はオリジナルと二次作品は区別して楽しめる方だな。

キャスティングは、ルパン三世に小栗旬、次元大介役に玉山鉄二、石川五ェ門役に綾野剛、峰不二子役に黒木メイサ、銭形幸一警部役に浅野忠信。小栗旬は普段から猿っぽい髪型を好んでいるようだが、ルパンの髪型・衣装が似合っている。綾野剛も外見の雰囲気は五ェ門風だが、玉山鉄二もヒゲが似合うのでそれっぽさはある。

黒木メイサは草なぎ剛の『極道ヘルパー』とかの庶民っぽいヤンキー姉ちゃんの役も合っているが(他の作品を余り見てないが)、ハーフで彫りが深いので、ばっちりヘアメイクを決めたスチール写真では、峰不二子風なスタイルとイメージを上手く作り上げている。それぞれのキャラのイメージや俳優の好き嫌いはあるだろうが。

漫画の実写化では、佐藤健の『るろうに剣心』の続編も楽しみだが、るろうに剣心は前作もアクション映画としての仕上がりはなかなか良かった。少し前の“GANTZ”とかもそれなりに楽しめたが、これは1が良かった。トム・クルーズの“All you need is Kill”も日本の漫画が原作ですね。

小栗旬は登山映画の『岳』の島崎三歩役も良かったが(個人的に登山・山が好きなので自然評価も甘くなるが、嫌味のないキャラの演技が好きだった)、これもヒマラヤ篇とか原作をなぞった続編を制作して欲しいが、興行的には余り利益が出なかったのかもしれないな。『剱岳』に比べるとキャラクター本位な登山作品ではあるが。

今公開されている『春を背負って』の監督は、はじめ新田次郎の『孤高の人』を映画化する企画を持ちかけられたが、スタッフ・冬山登山の危険度・コストの面で断念したらしい。『孤高の人』の加藤文太郎というのは、登山文学・登山史が好きな人には著明な人物であり、一作くらい誰かが映画化して欲しいとは思うけれど☆