配偶者の自殺による精神的ショックと自殺衝動を引き起こす要因・対応

芸能人の自殺リスクは一般より高いが、『華やかな名声・注目・高所得を得られる時期』とそうではない時期の落差の受け止め方、等身代の自分でも良いと気を抜ける場所の作り方が難しいように思える。残された人も苦しむが。

上原多香子がブログで心境吐露「早く元気な姿を見てもらえるように」。

友人知人の間柄でも残された側は、自分にできることは何かなかったのかという後悔・罪悪のようなものを覚えやすいが、配偶者であれば尚更だろう。別報道で夫婦仲の冷え込み・別居状態という内容もあったが、仮に夫婦としての気持ちが以前と変わってきていたとしても、自殺されると後味の悪さや罪悪感が残る事になる。

相手に残す遺書の内容にも拠る部分はあるが、配偶者に限らず自分を気にしてくれる近しい相手がいる立場の人は、『自殺』という自分以外の他者にも精神的痛撃を与える選択は最大限回避して欲しい。自殺したい衝動が強まった時には、精神医療・相談機関の援助を受けるか、暫時的に責任感・思考力を弱め何もしない方が良い。

自殺の原因は、うつ病など精神疾患、耐えがたいストレスや喪失感、身体疾患による強い苦痛、挫折・失敗・孤独による自己否定、虚無や厭世を伴う思想、先行きの見えない老々介護や労苦の連続などがあるが『これまでの苦痛・絶望』と『これからの幸せ・希望』のバランスが決定的に崩れたという認知で無気力と自殺衝動が強まってしまう。

判断力や思考力が低下していることには、自分の生命・安全に関わる判断だけではなく、重要な事柄についての決定は今すぐにせずに先延ばしにして、まず信頼できる誰かや医師などに相談してから、『自分にできる課題』からゆっくりと取り掛かっていくべきである。