ストレス(不快な出来事)があると黙り込む男の心理:人間関係の毒としてのモラルハラスメント

自力での問題解決を模索する沈黙・思索なら良いが、『自分が怒っている事に気づいて配慮せよ』のメッセージ性のある黙り込みや重たい空気の醸成は厄介なもの。性別問わず沈黙と物音で不機嫌を表示するタイプはいるが。

女性と全然違う!「ストレス爆発寸前な男性」が出すたった1つのサインとは

同じように無言で黙り込む男性も、『一人にしておいて欲しいタイプ(自分一人で静かに考え結論を出したいタイプ)』と『自分の不満・苦境・怒りに気づいて配慮して欲しいタイプ(相手に察して普段より優しくされたいタイプ)』の違いはある。前者はそのまま放っておけばその内に機嫌も治るが後者は放置すれば逆効果もあるか。

ストレスを溜め込んで、自分が疲弊して心身の病気になる人もいれば、他人・社会を攻撃する形で爆発する人もいるが、極端に無言になって感情表現を拒絶する人の場合は、心身症のリスクになる『アレキシシミア(失感情言語症)』の可能性もある。自分の感情に気づけず言語で上手く表現できない症状だが、男性に有意に多い。

モラルハラスメントの類型化だが『支配的・攻撃的』にせよ『被害者的・自虐的』にせよ、自分を恐れさせるか哀れませるかの違いはあれど、『他人をコントロールする意図・自分に従順にさせる動因』があり、それが“毒”にもなる。

すぐに距離をおいたほうがいい、人間関係に毒をもたらす10の特徴

人間関係に毒をもたらす人、他人を不快・不安にさせたり支配したり責任感(罪悪感)を感じさせたりする人といえども、あらゆる人に対してその『毒(ネガティブに他者を拘束する影響力)』を振るえるわけでは当然ない。相手と関わらなければならない立場や状況、相手の力関係・抵抗力の認識にどう対応するかが重要になる。

単純に距離を置くというのも一つの方法だが、『相手と関わらざるを得ない立場・状況』において、自分自身を『従属者・加害者・犠牲者の位置づけ(弱み・責任感・罪悪感・恐れなどによる相手にコントロールされやすい位置づけ)』に置かないような振る舞い方や相手との関係性を工夫するほうが正攻法になるかもしれない。