キャバクラより居酒屋という若者が8割:夜の飲み屋の女性の魅力やコミュニケーション技術

キャバクラに自ら行きたいとは思わないが、『男性のコミュニケーションスキル(共感・話題の広げ方)+擬似恋愛への適応』がないと楽しめない場ではある。持ち上げられて自分を否定されない会話を楽しみたい、日常で接点がないタイプの見栄えのする女性(外見や話術を磨いている女性・派手目の若い女性など)との交遊を楽しみたい人向けのサービスだと思う。

男子8割「キャバクラより居酒屋」

しかし、夜の商売全般に言えるが、その中でもトップクラスの人材には、女性の分かりやすい色気や誘いだけに依拠しない『初対面の相手のホスピタリティ・話題の合わせ方と広げ方』において抜きん出た才覚や情報収集力を持つ人もいる。『相手を楽しませる話し方・好かれる反応や表情』がどういったものか意外に掴みづらいもの。

男性に置き換えても、『話していてもっと話を聴いて欲しくなる人・もう一度この人に会いたいと思わせる人』は、その人間性やコミュニケーション技術を上手く応用できれば、接遇を要すビジネスパーソンとしての素質の一部になる。それは単なるイエスマンとは違う個性であり、意識して磨き抜くのが難しい要素でもある。

人に好かれやすい、話しやすくて気分が良くなる、その人にもっと会いたくなる、その人の顔を見たくなる、会った後に嫌な思いをしたことがないというのは、擬似恋愛といった狭い領域だけのスキルではないのかもしれず、儒教で言う徳性、『人を引きつけて聴く耳・動く意思を持たせる人間性』の発露として捉えても面白い。

無論、『人に好かれやすい話し方講座』だとか『人に嫌われない接遇スキル』だとかいうものは、書籍でもセミナーでも無数に発表されているが、その本質は『自分が人を好きになる・自分が人との会話を楽しめるようになる(相手の話に本心から興味を持てるようになる)』というシンプルな所にありそれに非言語的コミュが伴う。

しかし、多種多様な人と上手く会話するというのはなかなか難しいもので、気難しい人や話題の地雷がある人などは、『何が悪かったのか分からないうちに不機嫌になってしまうこと』も往々にしてある。親密な会話や接遇を要する接客業・営業職は、扱う商品・単価にも拠るが、報酬が高めに設定されやすい由縁でもある。