中学生でも大人でも『人生の絶望・落胆』から自分を救い出す程度のタフさがやはり欲しい:タフかつ気楽であることの大切さ

レイモンド・チャンドラーの小説の主人公(探偵)のフィリップ・マーロウは『タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない』といったが……閉鎖的世界で悩む中学生の逃げ場のないつらさに共感する一方で、大人になってからも『生きる事の圧力・大変さ』はゼロにまではならない。

人に対して優しくはありたいが、あらゆる状況において他人の苦悩を救済できる超人のような人はいない、やはり人生は自分自身でどうにかしなければならないという厳しい局面から完全に抜けきることは難しい。

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人生を生きることの困難は『人生を楽観的に甘く捉えすぎること』と『人生を悲観的に暗く捉えすぎること』の両面で起こる。

中高生で学業・スポーツがずば抜けていれば『人生はイージーモードな楽観』になりやすいが、リアルな人生はその場だけ結果を出せば良いテストや試合と異なる。『長期戦・心理戦の波(良い時と悪い時の落差を生み出す波)』に楽勝を続けられる戦略はない。

学校生活に適応できず、いじめを受けたり集団から疎外されたりすれば、『人生を悲観的に暗く捉えすぎる弊害』が大きくなる。自己評価の低下・他者や社会の不信から大人になってもPTSDのつらさが続く事もある。大人にも競争・苦悩はあるから、人は一定のタフネスや適応方略、気楽さがなければ生きづらさを超えにくい。

子供に対して視野狭窄になるな、明日はきっといいことがあると言っても、大人の生き方が『今日より明日は良くなる』のロールモデルを提示できていない。タフネスと優しさを両立できる人も少ないが、10代の子供も20代の若者も中年も老人も『人生の絶望回避策(進退の方略・人や金との接し方)』を学び続ける必要がある。

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