1月から続落する日経平均株価、15000円台を守れるか:すかいらーく株の雑感

先週の1500円以上の暴落から今週は日経平均が反騰。昨日に続き今日も200円以上上げている。マイナス金利の煽りを受けた第一生命は2000円から1200円まで下げて塩漬けだが、好決算で二日連続で上げ1400円近くまで戻した。すかいらーく、トリドール等外食系は損失が殆どないが来年の消費増税が懸念される。

金融株は就職先としては安定しているが潰しの効かない職場とされる。株式市場では世界経済や公定金利、市場利回りの影響をダイレクトに受けるため、メガバンクや大手生保は値動きが荒く安定感は乏しい。長い石油安で三菱商事・三井物産等の資源系の大手商社も軒並み利益減だが、商社は配当が良いので買い場とも見れる。

すかいらーくは世界株安の影響は小さかったが、史上最高益で株価を戻した。営業利益278億の28.5%増は老舗外食チェーンとしては破格の数字だが、客単価の引き上げ路線によって「客数減少」の副作用が出てきた。労働所得の減少傾向を考えれば、セットメニューの客単価が1000円を超えるのは客離れのリスクがある。

すかいらーくの主力はガストだが経営店ブランドの多角化戦略として「ステーキガスト・ジョナサン・むさしの森珈琲・しゃぶ葉」などに経営資源を投入、不採算店をそれらに転換するという。成長持続の多角化は多くの企業が挫折してきた道だが「プレミアム素材+サラダ重視+一人客重視(カフェ強化)」がどう結果を出すか…

ステーキもカフェもライバル店との競争が熾烈を極める分野で、新規参入で利益をさらうのは難しい。ステーキチェーンではロイヤルホストの「カウボーイ家族」が現段階では売上・利益率で成功したモデルだが、ここはそれまでほぼ無名だったアンガスステーキのマーケティングに力を入れ単価2000円近い高価格化に貢献した。

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