スマホ・PCの長時間使用の繰り返しによる“スマホ症候群・VDT症候群・ストレートネック”について

スマホやパソコンを日常的に長時間使用するライフスタイルで、『首・眼・肩・腰』に不調(機能低下)を来しやすいというのは経験的に感じる問題だ。ストレートネックやスマホ症候群の名称で知られる。

【暮らしのハテナ】スマホが原因の不調? 首や眼の異変に注意

スマホやパソコンを使って『同じ姿勢』を無意識に長く維持し続けることが、骨格筋の歪みを招いて健康を悪化させる。斜め下に目線を固定して、スマホのディスプレイを見続ける姿勢は首に思っている以上の負担がかかる。ストレートネックは首の疲れや気分の悪さにつながるが、運動やストレッチをしても症状はやはり残る。

人間の猿人・原人からの進化のプロセスを遡れば、ヒトは数百万年にわたってサバンナを駆け回ってきた種であり、平面上の文字・図像を長時間見続けるライフスタイルの歴史は数千年程度で短い。『止まっている状態・固定された姿勢・知的作業の負荷への適応』は十分ではなく、首・眼・肩に症状がでやすい。

平面上の文字・図像を長時間見続けるライフスタイルの歴史は数千年程度としたが、これは古代王朝の神官・学者・貴族など特権階級に限られる話で、近現代においても娯楽的な情報やゲームをスマホ・PCで消費するインターネットが登場するまで、多数派は人生の大半において本・文字・画面を見続ける人生を送りはしなかった。

スマホ症候群のような首の症状・疲れの有無を簡単に判定する方法として、首の前面の左右の端にある縦方向の筋肉の筋を摘んでみた時、『肩もみをされているような疲労感・緊張感の緩和』を感じるかどうかがある。首がかなり疲れていると、気持ち良さと同時に痛み・意識の変化(ぼんやりする・めまい感)も感じやすい。

首・肩こりというのは非常に個人差が大きい。一般的には、デスクワークやスマホのような姿勢固定が多かったり、文章の読み書き・数字(図表)の操作・思考の活用のような認知的負荷の大きな作業を毎日している人ほど、首・肩の筋肉はこわばりやすい。日常的に屋外で身体各部を動かす生活様式のほうが筋肉はほぐれやすい。

首・肩・腰の不調がでやすい中高年者でも、一度も肩こりや首の不調を感じたことがないという人、肩もみや首のほぐしなどをして欲しいと思ったことがないという人も稀にいるが、『数年以上の単位での姿勢固定・文章の読み書き・認知的負荷・筋肉トレーニング』がなければそれほど凝らないものなのかもしれない。

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