日産が第三者引当増資を引き受けて三菱自を傘下に入れる, 首都高速を200キロ超で走った4人を逮捕

○三菱自を格安で入手するためのカルロス・ゴーン社長の経営戦略の一環だった可能性もある。ルノー・日産・三菱自は世界の自動車産業では弱者連合の観もあるが、自動運転技術・EV等では将来性もある。

三菱自、日産の傘下入り発表「信頼回復へ重要な道筋」

日産はルノー傘下に入ってから、デザインを無難にグローバル化して、車種の個性・ブランド力が落ちたとも言われる。だがSUVの利益率の高いエクストレイルが中国市場でかなりシェアを伸ばし、燃費不正問題が発覚するまで軽自動車も順調に売れていた。

自動運転技術の分野ではトヨタと引けを取らない水準にあるとも言われるが、ノートなどコンパクトカーに対するオールアラウンドビューや自動ブレーキの標準搭載も他の企業よりかなり早かった。三菱自には軽開発のノウハウとPHVの技術があり、パジェロとエクストレイルで四駆分野のブランド力を二枚看板で強化できる。

株式市場では日産の迅速な三菱自への巨額出資によって三菱自の株価暴落を食い止めた。日産の株価も現状を維持できており、カルロス・ゴーンは特別価格で三菱自を手に入れ事業戦略の選択肢を広げた。ルノーは大した車種・ブランドを持っていないが、金融市場での戦術が日本の経営者より上手い、格上企業でも呑み込む。

不祥事や株価下落を待って、相手からの援助要請によって友好的に経営権を掌握するカルロス・ゴーンのやり方は、無理やりに資本の力でねじ伏せて現経営陣を追い出す敵対的買収よりも格段にスマートかつ怨恨を残しにくいやり方ではあるが、その後の経営合理化で従業員にしわ寄せが来る可能性は低くない。

○『湾岸ミッドナイト』『頭文字D』など公道バトルのエンタメ漫画にでも影響されたのか。首都高は速さを競い合うサーキットではない、公道での危険回避を困難にする時速200キロ超は間接的殺人に近い。

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時速200キロ以上も出して自慢の車をフルスロットルで走らせたいなら、お金を出して時間単位でサーキットのコースを借りて走るしかない。そんなにテクニックに自信があるから、プロのGTレーサーや競技車両のエンジニアでも目指すべきだった。格好良さもなく、首都高を走る他車を巻き添えにする危険行為に過ぎない。

高速・公道は整備されたコースではなく、法定速度前後で走っている他車が多くいるから、工事中で車線が減ったり故障車が停止していたり、急ブレーキを踏んだり、急に車線変更をしたり『想定外のアクシデント』が常に起こり得る。200キロも出したら、僅かに想定外の他車の動きや道路状況があっただけで衝突事故になる。

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