長崎県の元配偶者によるストーカー殺人事件。 警察に事前に相談していても防げないストーカー関連事件

元配偶者(元恋人)がストーカーになるケースは多いが、赤の他人より『元の関係の記憶・依存・独占欲』があるため、執着心が絶望・怒り・憎悪に変質しやすい。過度の対人嗜癖は精神病に近い状態になる。

ストーカー相談の女性、刃物の傷10カ所以上 長崎

結婚でも恋愛でも『円満な別れ話・納得しての別れ』は難しい。ストーカー化する元配偶者(元恋人)に『DV・無職・借金』など原因があって別れた場合は特に『事前の十分な納得・同意』がないまま、逃げるような別れ方になりやすいが、『相手の逆恨み的な執着・未練』が解消されない限り、常に危険な状態になり得る。

相手の自分に対するネガティブな執着心がなくなったと確信できない限り、ストーカー問題の解決と平穏な生活の回復はない。本来は『逃げ隠れ』するより『対話して納得させる(段階的に執着を弱める)』が望ましいが、『冷静な話し合いが不可能・凶暴で何するか分からない・話せばいつまでも関係が続く』など問題も別途ある。

人間心理の傾向として、一度親しくなった人と縁を切ることには抵抗や孤独はあるが、ストーカーになる人は『その人以外誰も親しい人がいない・今後も自分を愛してくれる異性が見つかりそうにない・人間関係以外の生きがいや趣味がない』など生きるか死ぬかで執着せざるを得ない孤独・自信喪失など背景を抱えている事も多い。

ストーカー問題を警察に相談しても、自分や家族・子供の安全を確実に保全することは難しいケースはある。『逃げる・隠れるなら徹底的に身元を隠し二度と会わない覚悟で逃げる』か『時間をかけてでも代理人も立てながら相手の執着や攻撃を段階的に弱め諦めさせる(次の依存先ができ精神が安定するまで付き合う)』になるか。

ストーカーは重症化すれば、自傷他害(殺人・心中・自殺)の恐れもある精神病に近いものになるが、精神医療で解決できる問題でもなく、根本的にはストーカー本人の『認知・価値観・生き方の自己補強的な転換』がなければ解決しない。次善策として、被害者との話し合いや代理人の立ち会いで、時間をかけ納得し諦めるがある。

精神病水準のストーカーは『その人がいなければ自分はおかしくなるか生き続けられない』という非現実的かつ自己中心的な認知に支配され思いつめており、寝ても覚めても相手の事しか考えない状態になる。犯罪的な認知に変質する前に『相手がいれば幸せだが、ダメならどうするか改めて考える』の適応を取り戻させる必要がある。

人間心理(多くは男性心理)の不思議さの一つに『自分がどんな酷いことをしても、一度自分と深い仲になった女性なら、また自分を理解してくれる』というご都合主義・復縁願望があり『諦めないストーカー心理の根底』を形成しやすい。女性心理は一般に『縁を切ると決めたら切る(別れた夫・彼氏は赤の他人)』となるが。

ストーカー心理にある『自分がどんな酷いことをしても、一度深い仲になった女性なら~』は、母親は子を決して見捨てないとする広義のマザーコンプレックスでもあり、『妻・彼女と母親の表象の混同』があって、『絶縁して見捨てようとする女性へのしがみつき=見捨てない理想の母性的愛情の幻想破綻』が事件のトリガーになる。

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