友達関係を長期維持していくことの難しさ:人は好き嫌い以上にコミュニティ・必要性(必然性)で人間関係を左右される

コミュニティや環境が変化しても付き合い続けられる(付き合い続けたい)のが友達だが、『双方の順調な人生・人生観の近似・違いの少なさ』がないと難しい。

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『新たな環境・集団・家庭での人間関係の充実』によって、時間・労力の余裕がなくなり過去の人間関係が疎遠になる人もいれば、元々『自分からマメな連絡・誘いかけ』をしてまで友達付き合いしないタイプで自然に離れていく人もいるだろう。話したかったり会いたかったりする他者への思いを維持することが次第に困難になる。

20代前半くらいまでは『人間関係リセット』をしないと何となくダラダラ続いていた同じ学校・サークル等の友人知人との関係も、それ以降は仕事・結婚・育児・趣味など各人の人生で重点を置く活動が分かれることもあり、同じ仕事コミュニティに所属でもしてない限り『意識的な関係維持の努力』がなければ自然消滅に向かう。

絶えることのない共通の話題や関心事があったり、相手との関係で成長や学び、利益を得られたり、一緒に行動することの喜びや楽しみが大きいのであれば、人間は『意識的な関係維持の努力(連絡・約束・共同の行動)』を厭わないが、何らかのどちらかの変化やその変化の蓄積によって、なぜか連絡や約束が億劫になる時がある。

人間関係が維持されるか疎遠になるかは『相手に対する好き嫌いの変化』もあるが、それと合わせ『一緒にいるしかないコミュニティ性・必然性・脈絡(なりゆき)』があるかないかに大きく左右される部分が大きい。学校・会社・家庭はその典型だが、『所属・役割・義務』は『変化する気持ち』よりも関係を固定しやすい。

職場の同僚である程度親しかった友人でも、職場を離れたり定年退職すれば多くは自然に疎遠になっていくし、学校の友人も同じようなところがある。人間関係のかなりの部分は、ほぼ絶対にそこに通う(そこにいる・帰るの居場所になる)『家庭・会社・学校』が同じかどうかの影響が自由意思より大きいかもしれない。

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