杉並区住宅で女性遺体が床下から見つかったリフォーム業者の殺人事件から考えたこと:悪意(キレる)と保身のエスカレート

リフォーム営業に来た段階ではなく、見積もりして契約を終えた段階の犯行のような報じ方だが、ドア修理に失敗し被害者に『あなた何もできないのね』の罵声を浴びせられたというが、殺人は短気過ぎる…。

<杉並女性遺体>「床下に運び刺した」容疑者、玄関で殴打

ただ『無能・役立たず』と罵倒されただけでなく『ドアストッパーも直せない業者とは契約解除する』と申し出られた可能性もある。自分の仕事が上手くいっておらず久しぶりに取れた仕事で『収入が入るから罵声くらい我慢しよう』の態度でいたら、『契約解除+人格否定』で元から情緒不安定だった男がキレたのかもしれない。

姑息な保身は、殺してしまうまで加害がエスカレートする犯罪心理につながる恐れがある。常識的に考えれば、短気な性格や情緒不安定でカッと来て一発か二発殴りつけたとしても、そこでやめて謝罪するか逃走するかすれば最悪の殺人・傷害致死は避けられる。だが『絶対に捕まりたくない保身』でより重犯罪になる人がでる。

犯罪該当行為をしておきながら『絶対に捕まりたくない保身』によって、元々の犯罪よりも大きな罪を重ねてしまう犯罪者は多い。自動車の窃盗犯や飲酒運転でも、警察に追跡や職務質問を受けてそこで観念し停車して捕まれば窃盗で済んだものが、車を暴走させ逃げようとして警察・一般人を轢いて重大犯罪になる事は多い。

麻薬所持の犯人も、強い嫌疑をかけられ職務質問を受ければ、まず隠し通せないが『絶対に捕まりたくない保身』で持ち物検査など執拗に拒み無駄に時間をかける。千葉県のリンさん殺害事件でも、無意味に黙秘を貫いて犯行の認否・最低限の事実確認すら話さない等、抵抗や保身にこだわって状況悪化させる人は結構多い。

悪事をしたらしたでどうしようもならない事態になれば、過ちを認めて謝罪・逃走・自首を選んで、人を殺してまで保身を図るという最悪の選択肢は常に選ばない『思考・頭の回路』を作っておくことが大切だが、往生際の悪さでいえば北朝鮮の金正恩にしても核・ミサイル開発をしてしまったのはもう仕方ないとしても、周辺諸国に迷惑や脅威を与えた事(国際社会・現代社会での人道や倫理を踏みにじったこと)を素直に認めて、米中日韓との次善策の協議に応じれば被害は広がらずに済む。

犯罪にしても虐殺・戦争にしても、エスカレートする前の段階でキレて暴走しない思考の回路が重要なのは歴史から学ぶべきことではあるが、人間は利己心や集団の利権などでなかなか適切な判断ができない面を持っている。

スポンサーリンク




楽天AD