岡山理科大の研究でうつ病に胃薬が効くという結果、 WHOのタバコ排斥の強化・陳列販売規制

○うつ病も内因性か心因性かで薬物療法の有効性に差が出るが、近年の米国の統計研究では抗うつ薬はリスク対効果で有益性が高くないとの結果もある。胃薬が精神疾患に効いた前例ではスルピリドもある。

<岡山理科大>うつ病に胃薬が効果か マウス実験で症状改善

岡山理科大の研究でうつ病に効果があるとされるのは、一般的な胃薬である『テプレノン(セルベックス)』で、本当にうつ病改善効果があるのであれば抗うつ薬より格段に安全性の高い処方になるとは言える。テプレノンは胃酸の防御因子増強薬でスルピリドも交感神経抑制で似た働きがあるのかも。

記事ではテプレノンが細胞をストレスから防御する『熱ショックたんぱく質(HSP)』の発現を促進させ、神経の成長や再生を促して抗うつ効果がある『神経栄養因子(BDNF)』を増やすメカニズムを説明しているが、交感神経抑制と細胞防御と神経栄養因子が相関している。重度の精神疾患では海馬に異常が起こりやすい。

うつ病を薬物で治すべきか環境調整・カウンセリング(広義の人の力)で治すべきかの論争は昔からあるが、生物学主義の薬を使った近代精神医学が変わらないのは『低コスト・現実的に可能』だから。患者のあらゆる悩み・不満・欲求を至れり尽せりで解消してあげれば心因性なら治る可能性は高いが、高コストで非現実的である。

○WHOはタバコを有害物質として廃絶したい目標ありきだが日本でも喫煙率が低下していて21世紀中には陳列販売・自販機以前にタバコ自体の禁止の流れも有り得る。taspo導入で自販機の売上は激減した。

たばこ陳列禁止、賛成7割=自販機規制も8割―がんセンター調査

個人経営のタバコ屋も多くが廃業しており、taspo導入後の自販機は儲からないので撤去されるかボロボロになって放置…タバコの市場が先進国で再び活性化する可能性はほぼゼロだが、電子タバコなどは既存のタバコと別枠で一定の市場規模を維持するだろう。WHOはタバコもアルコールも禁止された健康世界を理想とする。

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