タトゥーを彫れるのは医師免許所持者のみとすべきなのか?:現代におけるタトゥーのファッション性と偏見・差別の心理

アンダーグラウンド文化にも法整備の網をかけるのが現代だが、刺青を彫る為だけに医師免許を取得する人はおらず、医療行為とはかなり異なる動機付けによるものなので、『彫り師』の別資格を創設すべきだろう。

広がるタトゥー、彫るのは医師のみ? 法整備どうする

日本では刺青は、反社会的な暴力団や粗暴な性格、内面の屈折、犯罪行為を連想させるために忌避されやすく、偏見・先入観をゼロにすることはできない。海外でもタトゥーが普通のサラリーマンで一般化しているとまではいえず、『芸能・スポーツ・肉体労働・不良や遊び人の文化・やんちゃな自己主張や攻撃性』と相関している。

刺青・タトゥーには確かに『ファッション性・芸術性・文化性』のプラスの側面もあるが、日本だけでなく海外でも『大人しくて真面目なタイプではないという悪ぶった示威的な自己主張』がタトゥーには含まれる。欧米でも男はマッチョやアウトロー、女はビッチやパリピのイメージと重なり、反知性・反骨精神の意味合いもある。

日本でもタトゥーをしている人としていない人で、性格検査・知能検査・行動観察をした場合、タトゥーをしている人は例外はあるが相対的に『反社会的・興奮しやすい・態度や声が大きい・高学歴のサラリーマンではない・反知性的・群れる・不良カルチャーと親和的』であり、そういった個人や集団の傾向が偏見になりやすい。

タトゥーの是非を別にしても、外見をどのように装飾して見せるかには、その人の基本的な価値観や望ましいとする自己像が反映されやすい。偏見や先入観を持つなとは言うが、自分が望ましいと思っている自己像やスタイルに当てはまる偏見も実際には多く、『程度問題(悪く強く見られたいが犯罪者粗暴者ではない等)』である。

結局のところ、社会のメインカルチャーや権威的な階層構造からは必ず逸脱者のアウトサイダーが生み出されるわけだが、アウトサイダーの持つ反骨精神・プライドの一部が自分たちの内輪だけで通用するタトゥーやパンク、ドラッグ、示威的な不良文化、自力救済集団のカウンターカルチャーの表現を形成するのである。

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