神戸5人死傷事件の容疑者の黙秘とひきこもり:凶悪犯が黙秘する心理

黙秘権は『弁解しようのない利己的な大量殺人』や『恥辱となる性犯罪・社会不適応などの絡む犯罪』で行使されやすいがこの事件も根底に自立できない長期のひきこもりと家族との不仲があったと推察される。

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容疑者は一度就職してやめてから長期にわたりひきこもっていたようだが、それなりに外出・社交・娯楽を楽しめる怠惰型・遊び人型のニートではなく、隣人の誰にも姿を見られない極端な断絶型・非遊興型のひきこもりだったようである。『自分をバカにしている・噂話で中傷』等の被害妄想を伴う精神疾患があった可能性もある。

祖父母や母親との関係がどのようなものであったのか、ひきこもりの状況や心理状態がどうだったか分かれば、大量殺傷事件が選別的か無差別的か分かると思うが、加害者を凶行に駆り立てた『恥辱・自尊心喪失の部分』だけに黙秘したまま死刑判決を受ける恐れもある。リンちゃん殺人事件の黙秘もペドフィリアの恥の隠蔽である。

外出・会話・娯楽のない長期ひきこもりは社会的な居場所を失い経済的に困窮するが『家族との関わり方・会話の有無・精神疾患の治療』によって社会復帰までいかないにしても事件化するかしないかは分かれる。本人が無気力・自己否定で家族や社会への不平不満を鬱積して、一切口を聞かないような状態は危険水準である。

ひきこもりの人の大半は暴力的・反社会的なパーソナリティーになるわけではないが、それなりの精神状態でひきこもっている人は『経済的余裕・家族の甘やかし(家庭の居場所)・友人知人との会話や接点』がある事が多い。殺人事件まで悪化するのは「家族含む全ての居場所を失い、全責任を他者・社会に転嫁した時」だろう。

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