海保特殊警備隊員が熱中症で倒れて死亡:熱中症は早期発見・早期対応が重要。

熱中症は早期発見・早期対応が重要だが、海保特殊警備隊員としての自覚や体力、プライドによって『Ⅰ度(軽症)の熱中症』の自覚があっても弱音を吐いてはいけないと我慢して訓練継続で悪化した可能性がある。

海保特殊警備隊員が死亡=熱中症、訓練中倒れ―海保

30度以上の高温多湿な環境でハードな運動・訓練をしていれば、いくら普段から鍛えていても熱中症を発症するリスクはある。気力・体力があればⅠ度の熱中症の気分の悪さ・めまいは我慢して行動を続けられるが、Ⅱ度の熱けいれんや疲労感で行動困難となり、Ⅲ度の熱射病の意識障害になると生命の危険が生じる。

練習や訓練の中での熱中症の死亡事故を防ぐためには、とにかく『熱中症のサインとなる症状』を自覚したら『我慢せずに報告して休める空気・環境・制度』を整えていく事である。きつさや症状に耐えてやり抜く者が偉い、症状の訴えは弱くて使えない奴という空気が、熱中症を無理に我慢させて重症化させ死亡リスクを生む。

炎天下の訓練であれば、1時間に10~20分程度は休憩時間を挟んだほうがいいし、任意に自由に(できれば糖分のない生理食塩水)水分補給できる環境を整えてあげるべきだろう。筋肉がけいれんする熱けいれん、目の前が暗くなり立ちくらみする症状は、熱中症では軽度だが暑くて発汗量が多ければ短時間で重症化しやすい。

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