中学・高校では「茶髪(髪染め)」を絶対悪と見なしやすいのはなぜなのか?、女性・年下を「お前」と呼ぶことの問題など

○まだこんな馬鹿げた頭髪の指導をやっていたのかとは思うが……髪色・服装を「非行・迷惑行為の象徴」として認識する教師と不良生徒の相互作用は馬鹿げてはいるが、完全にはなくならない認識だろう。

「黒染め強要で不登校」生まれつき茶髪の女子高生が提訴 (朝日新聞デジタル http://mixi.at/agzYSQD 10月28日)

近代日本の学校の原点は、外見上・行動上の生徒の個性をできるだけ消して「画一的な要素」として扱うことで一方的に組織適応させるために規律訓練することにあった。「同じ服装・同じ髪型をさせられることによる服従性の高まり(自己主張性の弱まり)」があるので、学校側は生徒の反抗を防いで扱いやすくはなるのだろう。

近代の学校システムは緩やかに個性尊重や能力開発の方向に変わってきた学校もあるが、学校制度の基盤には「規則(ルール)や権威への無条件の従属性」がやはり残っている。「なぜそれをしてはいけないのかの理由の追求」よりも「とにかくみんなで決まりを守って、上位者に言われたことに従うこと」が求められるものである。

無論、大人になって現実社会に出て働き出してからも「個性の発揮・自由なアイデアだけで稼いで生きていける人(場の秩序感覚に無理に従わずに勝手にやっても稼げる人)」は全体ではかなりの少数派で、大多数は「理不尽な組織の規則(ルール)」や「権威的・形式的な上下関係」に何とか適応しなければ生きづらくなる。

その意味で、「この学校では黒髪以外の髪色は認められません・なぜなら日本人の大多数の地毛は黒いからです(例外的な人は染めて合わせて下さい)」という融通の効かない差別的・形式的なルールも、それが現行法や組織の慣習法の擬制ならば、似たおかしな規則・慣習に無意識に従って丸く収める大人はやはり多いだろう。

学校側は、地毛が金髪でも無理やり黒色に染めさせると強弁しているが、白人の自己主張と知的レベル(法的対抗手段を理解する)の高い家族の金髪の娘が通学していて、その白人の少女の金髪を黒色に染めさせるかといったら染めさせないだろうし、強行すれば人種差別問題として非難される。黒人の天然パーマも同様である。

日本の学校社会における人種的・文化的なダイバーシティへの適応は前時代的に遅れているが、現代においてなお、日本人はみんな黒髪・黒い瞳・直毛であるべきだという「単一民族国家の外見均質化の幻想」が学校の中で崩れていないというのは、現状では白人・黒人・ハーフの外国人子弟があまり学校に入ってきていない現れでもある。

○明徳義塾高校は野球・サッカーの名門校だが、過去にサッカーのいじめ訴訟やバスケの監督暴行事件などもあった。全国から生徒をスポーツ推薦で集め寮生活になるため内輪で荒れやすい面はあるだろう。

明徳義塾サッカー部員2人逮捕 現金奪いけがさせた疑い (朝日新聞デジタル – 10月28日 http://mixi.at/agAOcxU 10月29日)

思春期・青年期の寮生活というのは、気の合う仲間で力関係がほぼ等しい者ばかりなら毎日楽しいと思うのだが、中学・高校くらいの世代はどうしても集団内での上下関係やキャラの割り当てなども起こりやすく、「帰宅して一人でゆっくりできない緊張・常に嫌な同級生と一緒のストレス」は溜まりやすいこともあるかもしれない。

警察・自衛隊の寮生活でのトラブルや窃盗・強盗事件も多いのだが、「自宅に帰らずに寮で共同生活+寮内に財布や一定の財産を保管している状態+異性がいない環境(男同士での猥談・色っぽい出来事のなさ)」というのは、寮生活ではない一般のサラリーマンよりも対人トラブルや犯罪行為の誘惑は増えやすいだろう。

明徳義塾高校の強盗事件は、留学生相手に窃盗しようとして抵抗されて暴行という特殊性が強いが、寮生活をしていてなぜそんなに高校生がお金が必要だったのかは疑問ではある。共同生活に近い寮生活をする場合には、気の合う仲間同士であるか先生・寮母など内部の人間関係を調整してくれる人がいることが望ましいだろう。

○お前という上司は上下関係にこだわるタイプだが、現代では「~さん」で統一した方が無難だ。「お前・~ちゃん・~君」は年上が距離感を縮める為に使うが不快感を持たれるリスクも高い。

「お前」と呼ぶ上司や友人に不満の女性 「誰だろうと許さない」と激怒の声も (しらべぇ – 10月27日 http://mixi.at/agzmoru 10月28日)

おじさん世代の男性や上司が、若い女性を「?ちゃん」づけで呼ぶのは、勝手に距離感を縮めて馴れ馴れしく接したいという願望も込められているが、ブリッコ系や守られたい系(早く結婚して家庭に入りたい系)の若い女性には一定の効果はあっても、自立心・プライドやキャリア意識の高い女性には酷く軽蔑・嫌悪されるものだ…

○自律神経失調症で「背中の痛み+呼吸困難感」を経験したが、脳・身体の疲労を交感神経の興奮(ハイテンション)で誤魔化していた反動だった。交感神経が興奮するとその場は思考力が冴え踏ん張りも効くが、睡眠が減っても元気で後でまとめて疲労が来る。

疲れにくい身体は「深呼吸」で作れる!? http://mixi.at/agzLO8j

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