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龍角散社長のセクハラ疑惑問題の雑感、福岡中洲・一気飲みで女性従業員死亡、20~30代女性の韓国旅行人気で訪韓者が過去最大になど

○1871年(明治4年)創業の老舗・非上場の同族企業、従業員106人で売上204億円の安定経営、社長は旧時代の殿様意識で価値観がズレまくってそう…こういった会社で社長糾弾は訴訟以外、至難である。

「セクハラ申告巡り解雇は無効」 龍角散の元部長が提訴 (朝日新聞デジタル – 06月06日 15:16) http://mixi.at/a9MZGzU

龍角散は全国区で名前が知られている会社名・商品名で、広告宣伝も大々的にやっているので大企業のイメージがあるが、規模的には意外に小さく先祖代々、同じ一族が経営支配している会社なんだな。しかし、日本の極端な金持ちの多くが、こういった非上場の同族企業のオーナーで、外部・株主からの管理監督も受けていない。

龍角散のオーナー一族の社長、殿様気取りの人物が、飲み会でお気に入りの女子社員に抱きついたところで、恐らく何の反省も謝罪の意志もなさそうである。しかし、会社自体を外部からコントロールする手段が、法律に基づく強制執行しかなく、セクハラ相談室のような内部監査・懲戒処分にオーナー社長が従うとは考えにくい。

その意味では、解雇された龍角散の元部長の女性は不用意に社長を糾弾したものだが、実際、徹底的にやるなら被害者女性が訴訟に打って出てでも、社長を社会的に制裁する意志がなければ難しい。だが社長が根回しして、札束を積めば、抱きつかれただけなら100万円でも許す社員は多く、他の社員も口裏合わせで隠蔽するだろう。

この辺の女性社員のプライドや利害感覚も女性個々人によって全く異なり、実際、「セクハラされても慰謝料や口止め料で数百万円をくれるなら安いもの」という現金な女性もいることはいる。男性と女性の感覚は異なるが、男性からすれば社長から抱きつかれて数百万円なら、「今回はじゃあそういうことで」となりそうではある。

○https://news.livedoor.com/article/detail/16601888/

龍角散の世襲社長の忘年会におけるセクハラ問題の追加報道を見て、この女性社員がセクハラされた要因に合点がいった…本当に40代女性でこの反応でセクハラオヤジを諫められると思ったのか、助長する反応かも。

相田さん(仮名)は「社長、私、高いんですよ。お触り50円、抱きつき200円です」と諫めようとするも社長は意に介さず触り続け、「社長もう900円になりました」と…このお触りをやけに安い金額で金銭化した料金方式、諌めるよりも「小銭を払えば触っていいのか・ゲーム感覚で遊んでくれてる」とセクハラ社長が喜んだだけ…

対価のお金を受け取る女性のような先入観を植え付ける発言を、お金を持って調子に乗ってる社長にしたのは迂闊だったかもしれない。「お触り50万円・抱きつき200万円」くらいならまだしも。最終的に相田さんは「明日、人事課長に950円もらいますから」と述べたとあるが、この反応もセクハラ容認的と誤解される。

しかもなぜそんなに安い価格設定でセクシャルな冗談を面白おかしく飛ばしたのだろうか、社長のパワハラが怖かったから合わせたとも取れるが、合わせすぎ・喜ばせすぎで「そんな小銭の価格ならいくらでも払ってやる」と社長でなくてもセクハラオヤジを調子づかせる…このやりとりがあると、解雇された部長が空回りに見える。

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中高年のひきこもり問題の深刻化、筧千佐子と木嶋佳苗という心が弱った男を洗脳した女、雅子妃殿下の外交手腕が光る、上原多香子の男性関係の雑感など

○現状、中高年で推計61万人以上、全世代で数百万人以上のひきこもり(社会的能力の暫時喪失者)がいる事を考えると、人が社会・仕事に適応するのも簡単な話ではないんだな。

中高年引きこもり、課題深刻=推計61万人、支援なく-専門家「SOS逃さず対応を」 (時事通信社 – 05月31日 07:31) http://mixi.at/a8zcqZC

人手不足市場ではあるが、サービス業でも製造業でも単純なアルバイトでも、「求められる最低限度のスキル・コミュ力・人間性・体力や勤勉」が底上げされていて、かつてのような「職場にとにかく行けばどうにかなる仕事・機械的にやれる仕事」が激減している。入口で対人スキルの低い人が躓けばひきこもりやすい。

中高年ひきこもりでも「平均前後のスキル・コミュ力・学習能力があってプライドの高さでひきこもっているだけの人」なら、とりあえずどこかで働いてみればどうにかなるが、長期ひきこもりでは「家族以外と話せない・電話もできない・笑顔でいらっしゃいませも言えないのレベル」になりやすく社会技能の基礎再建が必要だ。

若年層とは違って中高年は「新人として就職して仕事を一から教えてもらえる職場」が減り、笑顔や愛嬌がなく挨拶・世間話もできないと「サービス業・営業という雇用需要が大きくて特別な資格の要らない仕事」でも採用されにくい。おじさん世代で飲食・コンビニで定着している人はやはり愛想よくやる気がある。

中高年ひきこもりは確かに「孤立・疎外・放置」が問題ではあるのだが、元々、若い頃から学校生活・企業活動(サラリーマン)・人間関係・異性関係などに馴染めず、人と接すると嫌な思いばかりしてきた人が多いので、「孤独がとにかく嫌で誰かと関わりたい心理・人に交わって働きたい心理」ともまた異なり支援方法が難しい。

少子化問題でとにかく子供をたくさん産めば労働生産性や税収が高まるというような誤解もあるが、現代人は労働者としてスムーズに適応できるパーソナリティーを形成しにくい「消費文明社会・お子様(お客様)扱い社会・格差社会(二極化)」の影響を受けていて、一定の割合がひきこもりなど不適応化しやすくなっている。

○筧千佐子被告は木嶋佳苗死刑囚と並んで、結婚詐欺が連続殺人までエスカレートした犯行。男性側の真剣な心情・孤独を逆手に取るので、金を奪えば後始末に困って殺人になりやすい。

寂しげな千佐子被告「あほな人生でしたわ」 死刑維持の2審判決に身じろぎもせず (毎日新聞 – 05月24日 20:21) http://mixi.at/a8sZOFs

他者の気持ちを弄ぶ自己中心的な金銭目的の殺人で死刑回避は有り得ないだろうが、この種の事件に対しては「怒り・処罰欲求」というよりは「男女双方の心理の闇・虚しさ・人の業」を感じさせられる面もある。筧千佐子も木嶋佳苗も美人でも何でもないが、「弱者が弱者を食うある種の食物連鎖・怨念投影」が世間の耳目を集める。

結婚詐欺殺人や恋愛商法事件、ぼったくりなどは、犯罪の内容自体は許されない利己的・残酷なものも多いが、男女関係で騙されると「騙された方が情けない・格好悪い・何であんな女に?」といった風評被害・誹謗中傷に晒されやすく、「ブラックユーモア・毒婦系の悪いやり手女(手練手管・やり手婆)」の論調で語られやすい。

筧千佐子が「あほな人生」に落ちたのは自業自得で他者の生命を道具化したからだが、「男から簡単にカネを引き出せる経験に味を占めた女」がエスカレートして行き着く先でもある。筧も木嶋も「男を求めて嫌な思いをした経験」を抱えつつ、「自分より弱い孤独に悩む(言いなりにできる)男」を見分ける嗅覚が動物的である。

筧千佐子死刑囚の「あほな人生(カネで心を捨てた人生)」にせよ、木嶋佳苗死刑囚の「私はモテる最高の女妄想」にせよ「自分の言う事を聞くレベルの男」を見極めて初めは徹底的に優しくして、「女っ気のない中高年男の心の弱さ」を半ば洗脳するノウハウで補強されていた。「取れる獲物以外見ない婚活市場原理の魔物」である。

筧千佐子の事件では、ターゲットにされて難を逃れた高齢者がインタビューに応じていた。「土地の権利証や預貯金・有価証券保有残高などを見せてくれ」としつこく求めるので(老後の生活費は夫婦分全額出す気でいたが)、「こりゃあ、詐欺だ」と気づきすぐ連絡を断ったと答えていた。こういった発想の男ならまず騙されない。

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仕事・育児の忙しさと自由時間の価値、知らない異性と話すことが難しくなった現代、時給1300円のZOZOのバイトなど

20世紀前半まで「モラトリアムな個人の時間・自由」など庶民にはなく、男は労働・兵役、女は結婚・出産育児・孫や老親の世話のうちに寿命が来たが、現代人は個人の幸せを無視できない。

「私って何者?」育児中、”自分が消えていく”感覚に襲われるママたち (ママスタジアム – 05月24日 13:01) http://mixi.at/a8s8Ytt

半世紀以上前の庶民の人生は、現代人の個人主義から考えたら耐え難い理不尽や義務・強制の嵐でもある。子供がたくさん産まれる社会は「(特に女性の)個人としての自由や楽しみが意識化されない社会」に近い。徴兵され20歳かそこらで死ぬ、炭鉱や鉄工所の労災で若くして死ぬも多く、私が何かを問う暇も個人的享楽もない。

1日12~16時間以上の過酷な肉体労働、狭い家で毎日朝から晩までの家事育児で子供はどんどん増えるといった環境は、現代人の感覚からするとブラックを超越している。実際、20世紀半ばまでの重化学工業や鉄鋼・機械、炭鉱・ダム・トンネルなどは労災死亡率が非常に高く、仕事が文字通り命懸けで自我や哲学が遠退く。

現代人は「個人としての自由時間・干渉されない自由領域」を重視する人が増加しているが、この欲求は歴史的に見ても王侯貴族でも(周りに絶えずお付きの者がいるため)、手に入れにくかったものである。

未婚化や少子化、早期退職の一因でもあるが、「一つの義務的な物事に一日全部は使いたくないの希望」は実現が難しい。

朝から晩まで長時間の仕事を何十年もしたくないと思えば、男性だと正規雇用のかなりの割合に適応できない。一日の8時間以下で拘束時間を減らすほど、収入も保証も評価も落ちやすい。朝から晩まで家族や子供のことばかりをしたくないと思えば、結婚生活や家事育児に何らかの支障が生じやすい。気楽なコミットは不可能に近い。

俺は時給10000円を確実に稼ぐ特殊なスペシャリストだからという人なら、一日三時間も働けば十分かもしれないが、そんな人は一万人に一人もいない。私は完全主義じゃなくアバウトだから、乳幼児でもずっとは見ません(怪我したら仕方ない)も、現代の親に求められる保護義務に違反しているとして叩かれるだろう。

○小中学生の女の子に誘拐・性犯罪などを目的に話しかけるのは許されないが、現代はナンパに限らず、知らない異性(同性も)にあれこれ話しかけることは一般的に容認されづらくなってはいる。何かを求められる説得・交渉・営業自体が害悪視されやすい。

不審者から一人の女の子を救った連係が話題 http://mixi.at/a8i7j55

小中学生の未成年者相手のペドファイルは明らかにアウトだが、よく知らない成人女性でも「雑談であれこれ返事を求める・お茶や食事に誘う・連絡先を聞く・関係性を作ろうとする」などは、基本的に場所や状況にもよるが、よほど気に入った相手でなければ迷惑である。大半の男性は、話題を選んで話しかけても基本喜ばれない。

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「錦の御旗」と「徳川御三家」について、丸山穂高議員の戦争による北方領土奪還論の問題、ビットコインは確率的宝くじか?など

○中世以後の天皇軍を示す「錦の御旗」の記述は、「太平記」の南北朝時代の護良親王くらいしかないが、「太平記」は現代人で小説的な作品(吉川英治など)はまだしも原文で通読した人はほぼいないだろう。江戸時代にはそれなりの知識人・武家公家の古典好きなら読んでいて当然の書物で、徳川慶喜も読んでいたと推測される。

「徳川御三家」は、徳川家康が徳川家永続のために打った布石とされるが、水戸光圀以降、勤王主義者が多い水戸徳川家は一説に「内乱で将軍家の大義名分が奪われた時の保険」とも言われた。故に水戸徳川家出身の人物が征夷大将軍になったことは、15代慶喜まで一度もなく、朱子学的な尊皇の大義名分論を家風としていた。

徳川慶喜は個人としては歴代将軍の中でも智謀に優れた類ともされるが、戊辰戦争で徳川家が敗れたのは慶喜の軍略・胆力が西郷隆盛らの維新派の豪傑に及ばなかった面も大きい。鳥羽・伏見の戦いの初戦で敗れた時点で、幕府軍は兵力で約3倍、近代化でもわずかに薩長に遅れた程度で、慶喜が前に出れば勝敗は分からなかった。

徳川慶喜が戊辰戦争の早い時点で戦意を失った理由については諸説あるが、水戸徳川家が「尊皇主義の家(本家・将軍家のバックアップ)」であった事がやはり大きかったように思う。天皇・朝廷の臣下であることを自覚させる朱子学的な教育・名分が、水戸徳川家では特に効いていたため、錦の御旗への抵抗を躊躇した。

徳川慶喜が前線に出て親幕勢力を糾合すれば、錦の御旗を奪還できる可能性はあり、天皇・公家は所詮は強い者になびくので、幕府優勢となれば討幕の勅許撤回で、逆に薩長に脅されたとして討伐を命じた。

だが兵力に優っていたのに初戦大敗した事で「対薩長の武力の自信」を失い「朝敵として死ぬ」を強く恐れた可能性が高い。

○先進国では武力による領土争奪戦はWW2で実質的に終わった。北方領土を自分が死んでも取り戻す自己と国家を一体化させたアイデンティティー形成は、洗脳的な国民教育と社会風土がないと無理である。

維新・丸山氏、北方領「戦争で奪還」に言及=執行部は撤回指示 (時事通信社 – 05月13日 19:01) http://mixi.at/a8hlsGg

戦争によって領土や外交の問題を解決するには、個人の権利が国家・政治の為に強く制限されなければならない。個人の幸福を基準にする先進国では、自分が死んでも領土奪還したい人は極めて稀になる。自発的に戦争に参加・協力させる滅私奉公システムが先進国では作りにくく、自分は死なない権力者の指示的立場も批判される。

○かつて天皇は現人神の最高司令官とされ、天皇陛下のために本気で死んでも良いと思える国民が、政策的・教育的に生み出されていた。戦争を実行するには「社会共同体の大半が武力戦争に賛成する空気・戦争反対を言えば非国民とされ村八分される規範」が必要で昔も本音では嫌な人もいたが、集団心理で逃げる事は不可能だった。

孝明天皇が天然痘で崩御してから、明治天皇が皇位について、薩長は徳川慶喜を外す小御所会議のすぐ後から、「錦の御旗」を立て始めた。だが錦の御旗のデザインは、長期にわたって天皇が軍隊を指揮する事がなかったため、幕末時には決まった意匠は無かった。最後の記録は「護良親王」が吉野山の山城に翻した日月旗だという。

後醍醐天皇の子の護良親王は、南朝の正統性の証として、金銀の糸で縫い付けた「日月旗」をはためかせたが、当時は相手も天皇を抱える南北朝時代であるため、錦の御旗の効力はなかった。だが幕末は知識人・攘夷派を中心として「尊皇攘夷・天皇軍の旗印」があれば、その軍に弓を引きづらい心理効果をもたらした。

ただ南北朝時代の「金銀の日月旗」は、「太平記」を知っている公家や知識層にしか知られていなかったため、岩倉具視のブレーン玉松操が「16花弁の菊紋」という天皇家の分かりやすい家紋を金糸で豪華に縫い上げる案を出したという。この天皇軍のシンボル化の影響は大きく、三つ葉葵の徳川家は「逆賊視」の不利を負った。

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岩倉具視が構想した「王政復古の大号令」の雑感、基礎年金納付免除の3号被保険者について、一途過ぎる男は別れる時のトラブルが多い、暴言夫のモラハラなど

○幕末の薩長と岩倉具視が主導した「王政復古の大号令」の歴史的意義は、当時最強の実力を持つ400万石の大大名だった徳川宗家・徳川慶喜を完全に新政府から追放する事に成功したことにある。大号令前の朝議に、徳川慶喜と松平容保(会津藩主)らも招集されていたが、暗殺を恐れて参加しなかった事で、大義名部を奪われた。

1867年の段階で、徳川慶喜が京都御所に参内した場合、薩摩藩に暗殺される可能性は確かにあったが、当時はまだ慶喜シンパの土佐藩・山内家や親藩の尾張藩・越前藩が詰めていて、長州は処分を解除されていなかったので、徳川幕府に味方する勢力もかなりいたのである。土佐・尾張・越前は徳川を政権に参加させたかった。

だが岩倉具視が構想した「王政復古の大号令」は、「旧幕府・旧朝廷の身分と権限の無効」を宣言する事に成功した。明治天皇の名前を出し「摂政・関白・幕府の廃止」と「総裁・議定・参与の設置」を決定し、旧幕府(徳川家とそのシンパ)・旧朝廷(五摂家)を一挙に新政府中枢から排除し薩長と岩倉が牛耳れる仕組みを敷いた。

天皇を神のような立場に擬制した一君万民は、幕府であろうと五摂家であろうと、天皇以外はみんな同じ人民であるという建前を作り上げた。本来であれば幕府・朝廷で高位に上がれない身分の薩長の功労者や岩倉具視ら下級貴族が、天皇親政と委任の建前で新政府の実権を握れるようになった。徳川家を「賊」とする動きを強めた。

土佐藩の山内容堂は、徳川幕府に先祖代々、恩義を感じてきた家柄で、ギリギリの段階まで徳川家を新体制に組み込むべきと主張して、それに越前藩の松平春嶽、尾張藩の徳川慶勝らも賛同の構えを見せていた。特に徳川家から身分も領地・財産も全て剥奪する「辞官納地」に反対し、内戦より徳川家を体制に組み込みたがっていた。

西郷隆盛は倒幕の功労者とされるがその歴史的役割の一つが、徳川家取り潰し(辞官納地)の御前会議で威圧的な存在感を示した事にあった。土佐藩の山内容堂、越前藩の松平春嶽、尾張藩の徳川慶勝という大大名が徳川家取り潰しに反対する中、西郷は岩倉に「短刀一振りあれば賛成させるに十分でごわす」と耳打ちしたという。

西郷隆盛は徳川家取り潰しを決定する小御所会議で、「短刀一振りの話(端的にはこのまま反対するならこの場で殺す・3000の薩摩藩兵が囲んでいる)」をして、小休止後にそれまで反対していた山内容堂・松平春嶽・徳川慶勝が急に意見を翻し、辞官納地で徳川家は新体制に加えず、没収に反対すれば賊軍とすることを決めた。

とはいえ、当時、最大・最強の大名で近代化を進めた軍隊も持つ徳川家が簡単に屈服するはずはなく、徳川慶喜は大政奉還して征夷大将軍も内大臣も返上したものの、領地については一部だけを献上すると返事するに留めて、400万石と大軍は温存していた。英仏に対しても、慶喜は徳川家が外交権を持つと説明していた。

○基礎年金免除の3号被保険者は、女性の90%以上が結婚・出産して過半が扶養範囲内のパートだった時代の名残で、「女性の就労率・独身率・離婚率の上昇」で不公平感は出る。

「働く女性の声を受けて”無職の妻”の年金半額案検討」記事に批判続出 ハッシュタグ「働く女性の声」に寄せられたリアル http://mixi.at/a8b9T6f

3号被保険者の不公平感が無かった時代は、過半数の女性と家庭が「3号被保険者制度による恩恵」を受けられた時代である。更に「働きたい女性でも男性並みには働きづらかった時代(一部のエリート・専門職・公務員を除き)」であり、非正規の仕事をしても会社から「扶養範囲を超えない年収での働き方」を半ば強制された。

非正社員で働いている女性で夫の扶養から外れて、自分で厚生年金を納めたり会社の健康保険に加入することは、できるとしても基本的に「やめておいた方が得(税と社会保険の負担が重くなり、途中でやめたら翌年が大変)」という価値観が共有されていた。今の若い世代は共働きがデフォルトで未婚率も高く前提が共有できない。

また、長期に3号被保険者でい続けることは、一見、楽なポジションに見えるが、若い層になるほど「男性一人の収入に依存するリスク」を認識しやすく、20代の平均所得では女性が上回っているので、「完全に仕事を辞める選択」はしづらい。また10年以上結婚して離婚すれば、その後の仕事・収入・年金のリスクが広がる。

良くも悪くも、男性の平均所得低下(単独で長期扶養困難)や未婚率晩婚率・離婚率の上昇、単身世帯増加などで、「夫婦単位・世帯単位の年金を含む人生設計」の前提が成り立たなくなってきて、「個人単位の年金・仕事・人生設計」の意識が強まっている。夫婦だから二人セットで困らない年金制度を考える前提が崩れてきた。

3号被保険者について「年金を払わなくても十分な金額がもらえる誤解」があるが、「あくまで夫と離婚せずに連れ添って、夫側の厚生年金(共済年金)と合わせれば普通の老後生活ができる金額」に過ぎない。3号被保険者は基礎年金(国民年金)のみなので、40年納付と見なされても月額6万円台しか貰えず、厚生年金はない。

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中村俊介の結婚相手に求める条件の多さ、セブンイレブンの成長の限界はどこか?、仮想通貨価格が上昇トレンドになど

○「イケメン(有名人)・高所得」で結婚願望が強く謙虚な人なら既に結婚している。中村俊介氏のような男は「本当は結婚願望がない・非現実的な理想が年齢で余計に遠のく」のいずれかだろう。

中村俊介 “結婚相手”への厳しすぎる条件 マツコら騒然「料理ができないこと自体、女と思ってない」 http://mixi.at/a8cg17t

確かに中村俊介氏は40代男性としては平均を超えたイケメンで高所得者に入るが、40代だけで「婚活市場にいない若い女性」はどんなにイケメンでも恋人・結婚相手の範疇に入れないこともあり(マッチングサイト系なら初めから検索条件に入れないので画面に出ない等)、イケメンであっても年齢要因は意外に軽視できない。

年齢相応の落ち着いた相手や関係、地道な結婚を現実的に求めることに本気レベルの興味と熱意がなければ、どんなに条件が良い女性が来ても結婚できないという話では。「料理ができる女性」を特別重視しているようなので、その辺は結婚願望が強い男の特徴でもあるが。結婚願望がない人ほど料理は余りポイントにならない。

男でも女でも30代後半~50代になりそれなりの恋愛・異性経験があれば、まして中村俊介氏ほど若い頃は良い女にもちやほやされたであろう人だと、「付き合ったり結婚したりで得られる幸せ・快の量」が予想できるだけに、余計に真剣な恋愛・結婚が遠のく。「相手のために滅私で生きる」という方向転換がないと無理だろう。

異性関係に限らないが仕事・学問でも趣味でも何でも、それなりに経験のある人間が、年を取るということは、「世間擦れして、刺激に鈍感になること」でもあり、「メリットを忘れてのめり込むような異性・恋愛・結婚」などを期待してもまず無理だろう。ある意味、婚活的・現実的な人生設計や老後の孤独不安など計算要素が要る。

ただ「当たり前の平穏な日常生活」に一定以上の高い価値を感じられる人でないと、中村俊介氏的な立場・境遇だとなかなか本当に結婚しようとする動きに出ないし、動きに出ないほど若い頃にイケメン云々であっても、年齢要因で「本当に理想・好みに合致した相手」は余計いなくなっていく。贅沢やわがままを言えば切りがない。

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