“危険ドラッグ”への名称変更:現代はなぜ“脳”だけで気持ちよくなろうとするのか?

脱法ドラッグの名前を『危険ドラッグ』に変えようが『破滅・廃人ドラッグ』に変えようが、精神状態を気持ち良くドラスティックに変性させる薬物に手を出す人はいなくならない。

違法・脱法のドラッグとは何なのか、簡単に言えば『現実世界(社会活動)や人間関係を経由しなくてもその中で努力しなくても、確実に快楽・陶酔・興奮・インスピレーションを感じられる薬理学的な物質』である。脱法ハーブであれば、比較的安い金額を支払えば、陶酔感や酩酊感を得ることができる。

ドラッグ依存はアルコール依存と同じく、現実逃避やストレス解消の手段であり、ただその物質を摂取するだけで陰鬱な気分(面白くない人生を生きている自分の自己認識)を吹き飛ばして、脳に薬理学的な刺激を与えて異常にハイになったり愉悦したりしたいのである。

直接的かつ生理的に快楽やハイテンションを得られる手段として、人間をその深みに誘い込んでいき、依存症が重症化するに従って『身体的・精神的な依存+離断症状』によってやめたくてもやめられなくなる。

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マレーシア航空機撃墜事件と戦争における理不尽な誤射・誤認

298人を乗せたマレーシア機17便(ボーイング777)が突如撃墜されて、親ロシア派武装勢力が展開するウクライナ東部に墜落した。オランダ人193人をはじめとする欧州人が多かったとされる乗員・乗客は全員死亡したが、マレーシアのクアラルンプールに向かう途中でウクライナ領空近くを飛行したため、『敵機』と誤認されて地対空ミサイルで撃墜されたと見られている。

マレーシア機撃墜、「親ロ派が誤射」の可能性高まる=米当局者

撃墜事件が起こった当初は、ミサイルを発射したのがウクライナ軍か親ロシア派の軍事勢力かで責任の擦り付け合い(いわゆる報道・ネットのメディアを活用する情報戦)も見られたが、現時点では親ロシア派の軍隊が発射したロシア製の地対空ミサイルBUK(ブーク)でマレーシア機が撃墜されたという結論に近づいている。

ロシアや親ロシア派は自分たちの放ったミサイルによって、民間機が撃墜されたことを公式には認めていないが、現地の政府調査団の事故調査に対して一部の親ロシア派が妨害工作を講じた(墜落機体の証拠部分の切断・隠蔽をした)という報道も為されている。

ロシアが親ロシア派にミサイルをはじめとする武器を供与していることは明らかであるため、オランダ人を多数殺害したマレーシア機撃墜が親ロシア派武装勢力によるものであると確定した場合には、『EU(欧州連合)によるロシアの非難・制裁要求』はより過激なものになる可能性が高い。

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国会の『一強多弱』と自民党中心の長期政権の兆し:小沢一郎に対抗軸が作れるかは疑問だが…

小沢一郎は野党を大同団結させて与党を切り崩す『政局の名手』で、自民党と社会党の擬似二大政党制(イデオロギー対立図式)の『55年体制』を崩壊させた功績はあるが、結局、91年のソ連崩壊という『米ソ冷戦構造の終結』の余波を受けてのものでもあった。

小沢一郎氏、埋没回避に躍起―野党結集に意欲

現代でも右翼や左翼といった分類は無いわけではないが、安倍晋三首相率いる自民党のような“復古主義(改憲)・国家主義(安保と軍事重視)・自由競争原理・人権制約”の立場を『右翼』とし、それに反対する“進歩主義(護憲)・個人主義(自由と対話重視)・市場原理抑制・人権尊重”の立場を『左翼』としているに過ぎない。

自民党的な政策・価値観・思想性の対立軸として機能する政党が殆どなくなり、議席を大幅に減らした民主党もまた、自民党に近接する価値観や政治思想を持っている議員は少なくなく、政治が一つの流れに収斂しようとする『一強多弱のフレームワーク』はかなり強固である。

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岡山県女児監禁事件の人間(異性)をモノ化する異常心理とその原点にある所有欲

岡山県倉敷市で11歳の小学校5年生が車で連れ去られて行方不明となっていた事件は、近所の住民が『偽装ナンバーの付け替え』をする不審な容疑者の様子を見ていて、偽装ナンバーの下にある登録ナンバーを記憶していたことで無事に解決に至った。

岡山女児監禁:スーパーの防犯カメラ、容疑者複数回映る

女子生徒が怪我もなく無事に帰宅できた事は本当に良かったが、容疑者の供述から伺われる『幼稚で自己中心的な支配欲・中年男が小学生を自分の妻だという小児性愛(あからさまな嘘をつき、幼い子供としか関係の釣り合いが取れない精神発達の停滞)』の不気味さには震撼させられた。

逮捕された藤原武容疑者(49)は、去年に自宅の一区画を監禁用に改装して『窓がまったくない防音仕様+外側からしか鍵が開けられない人を閉じ込められる部屋』を作っており、数ヶ月前からこの被害児童を逮捕監禁の対象として目をつけ、ストーカーのように自宅周辺を張り込んでいたという。

しかし、何回も女子生徒の自宅周辺をシルバーの車でうろついたり、長い時間にわたって停車していたりしたため、女児の母親および近隣住民から『不審人物・不審車両』として目をつけられていた。そのことが、今回の容疑者特定と逮捕・被害児童の保護につながったのだが、仮にゆきずりの一回限りの犯行であれば容疑者・車の特定は相当に困難だった恐れがある。

この事件の特異性は、半年以上も前から『女子児童の長期監禁計画』に具体的に着手していたことであり、女子児童を自分好みの女性に洗脳して育て上げていくという不気味な妄想・構想だけであれば、実際の犯行計画よりも相当に前から考えられていた可能性があることである。

50歳になろうとする容疑者が『心身共に未熟で自己決定できない女子児童を恋愛や結婚の対象にしていたこと』も常識から外れ過ぎているが、密室に閉じ込めて10年以上も長期監禁するという事件は、2000年に発覚した『新潟少女監禁事件(10年以上の監禁)』を思い起こさせる。

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