岩手県の中学2年生の自殺と助けを求める声に返答しなかった担任教師:なぜいじめをするのか?

いじめの話題に返答しない担任の事なかれ主義が間接的に自殺を後押ししたが、自殺するほど苦しい状況で学校に相談してもダメなら休学・転校を考えるべきか。無抵抗な相手に、執拗に虐待を続ける加害者心理も病的だ。

<岩手・中2自殺>校長「いじめ知らなかった」

グループ行動の多い小中学生くらいでは『仲間関係から外され孤立する』だけでも学校に行きづらくなるが、『会えば必ず暴力・侮辱を受ける』といういじめの状況は耐えがたい苦痛や自己嫌悪を伴う。いじめの被害者になりにくい方法があればいいが、結局は加害者になり得る気質・性格を持った人や集団がいるか否かにも拠る。

同世代の思春期の若者が集まれば必ずいじめは起こる面もあるが、『学力・意識・目的・興味が玉石混交な状態』であるほどいじめ(暴力的な上下関係=擬似的な身分)は起こりやすい。中高では学校に来る目的が明確な進学校ほど、無抵抗そうな相手を劣位に置き貶める(嫌がる行為で構う)型のいじめは起こりにくい感じはある。

いじめは、被害者に構わなければならない必要があるわけでもないのに、『自分と関わりたくないと思っている相手に近づいて無理やり暴力で構い続ける』という“自分にやりたい事がない人達”による虚しい犯罪的行為ではある。個人主義の思想・生き方の人にとっては、他に面白い事ややるべき事は無数にあるのに……とは思う。

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『徴兵制』の是非の根本的な問題意識はどこにあるのか?:『徴兵は不要』と『徴兵は禁止』の違い

「徴兵制」掲げたパンフが波紋=保守系「内容に問題多い」―民主

『徴兵制』は共同体と権力について本質的な価値判断を含んでいる。徴兵制(素人兵)は軍隊・兵器の高度化で不要になったの主張と徴兵制は人権侵害・違憲で許されないの主張は発想の力点が異なる。

国家の起源は『共同防衛・共同侵略の氏族集団(都市国家や村落共同体)』であり、人権も自由も立憲主義もへったくれもない古代?中世においては『暴力による土地・資源・労働力の争奪戦』が不可避な現実としてあり、集団が戦争をする権限と君主が構成員に命令する強制力を持つ事は集団の生存保持と存在意義に直結していた。

近代国家はナショナリズムと国民教育で士気を高めた『国民軍』を徴兵し、かつてない規模の死傷者を出す激しい戦争を展開した。近代国家の歴史は、国民に自発的な血と汗の献身をさせながら、領土・市場を拡大しようとする『戦争機械』として幕を開け、無力な個人は総力戦・大量虐殺・特攻・原爆などの悲劇に喘がされた。

第二次世界大戦では多くの国々において『国家共同体』は『個人の生命』に優越する絶対的な権威・価値となり、国民個人の生きる意義は『国家への貢献』だと教育された。前近代の軍事は貴族階級の名誉ある義務だが、近代の徴兵も戦士階級が一般化した名誉ある国民の義務として認識されたが、近代戦は武勇の徳を無意味化した。

自分の命を投げ出してでも守り抜くという『愛国心』と『家族愛』のファンタジーが相互作用して、敵対国の人々を『対話不能な残酷な悪鬼・野蛮人(やらなければやられることになる不倶戴天の敵)』として刷り込む事で、国・家族を守る為の戦争をすることが正しい、それ以外に選択肢はないという世界認識が前提とされた。

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『氷食症』の体験談と鉄欠乏性貧血との相関関係

重度の鉄欠乏性貧血になっていた時に『氷食症』を体験した。確かに貧血が良くなるに従いあれだけ食べたい衝動のあった氷を殆ど食べなくなった。氷食症は、飲物の氷を全て噛み砕き、消費速度が速いので製氷皿の氷が凍りきらないうちから食べるほどだったな……w

体のSOS!“無性に氷を食べたい”に注意
氷食症は夏場だけに氷を食べるのではなく、寒い冬場でも食べたくなる。氷食症の食べ方は殆ど『ガリガリ噛み砕く』であり『口中で舐めて溶かす』という食べ方はまずない。貧血による自律神経の体温調節障害で、口内の温度上昇・熱感があると推測されるが、『氷を噛み砕く独特な食感の快感』を求める嗜癖性もあるのだろう。

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『妻が見送りしてくれなかった・もっと妻に構って欲しかった・パワハラで苦悩していた』で自宅に放火した父親の心理

「妻が見送りにこなかった」 大分の火災で容疑者供述

養っている妻子を自分の所有物のように認識し、自分の労働への感謝として『妻の献身・子の従属』を義務的に求める悪しき家父長制の残滓を感じさせる放火事件。家族を守ると支配するを混同した怒り。

妻が見送りに来なかったという理由で放火したというが、根底に『精神を壊してまで働いているのに十分に感謝・尊敬をされていないという被害者意識』や『家族の為に無理して働いているのにその見返りが不十分という不条理感』があり仕事・心理の不調に夫婦関係の冷込みと人生の苦難の責任転嫁が重なったのではないか。

『見送り・出迎え・弁当作り(食事の支度)』などを分かりやすい女性の愛情表現として受け取る男性は多いといえば多いが、それを『妻の義務』として認識し、しないと激怒・罵倒するタイプは『性別役割規範に基づく夫婦関係』から離れた時に、思い通りにならない相手・状況に対して暴力的な逸脱や異常な混乱を起こしやすい。

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誘った女性からはなぜ断られやすいのか?、『自分と異なる他者の生き方・価値観』を認める難しさなど

「4ヶ月先まで空いてない」 傷ついた女子の断り文句

自分の好意・要求だけ押し付けても『相手にとっての魅力・楽しみの呈示』がないと上手くいかない。『自分の気持ち以外の要因』で断ると可能性として受け取られる恐れがあるが、乗り気でない女性を粘って無理に誘っても大抵楽しくはない。

いくら誘っても頻繁に断られる人は、大半が『自分の客観的な魅力・話題・生き方・年齢』などと照らして、高望みしているか生き方が異なる合わない相手(接点があまりない相手)を選んでいるか。誘う前の段階で自分にどれくらい興味や好意があるかだが、自分に寄ってくる(釣合いそうな)相手は逆に誘っていなかったりする。

女性でも『興味のない相手からばかり誘われる・好きな相手からは全く誘われない』の愚痴はありふれたものとしてある。一般に自己評価は他者の評価より高くなりやすい、そのズレが『自分が誘いたい相手と向こうが誘ってくる相手との不一致』を生む。

相手の人間性や言動を見ない壁が厚い人ほど、男女の相性の不一致・人格の未成熟に長く苦しむことにもなるが。

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男が妥協できない結婚相手の条件に『顔』が上げられているが、現代ではなぜ『容姿・外見』を重視する比率が増えたのか?

男が妥協できない嫁の条件1位は?

生理的嫌悪を感じない程度の顔の好みは誰しもあるが、顔に過度にこだわるのは“ロマンチスト(美・性の陶酔)”か“見栄っ張り(知人に見せたい)”の可能性が高い。性格・趣味・生き方も合うなら外見は良い方が良いが自らの価値に近しい相手になるのが大半。

美人やイケメンは『自分がその人を好きと思う心理』だけでなく『他者・社会が“良い女(良い男)”と評価・羨望すると想像する心理』によってパートナーである自己価値も高められるような錯覚をもたらす。顔へのこだわりはその意味で他人から異性選択をどう見られるか気にする見栄張り(虎の威を借る狐)の傾向はあるかも。

自分の容姿に劣等コンプレックスを抱えている人でも、『お前の奥さんは美人だな(あなたの旦那さんはかっこいいね)』と言われると、二人一組で価値判断されると解釈する人は、それで随分コンプレックスが解消し前向きになったりもするから一概に悪い事ではない。恋愛・結婚からそういった劣等感の呪縛解除を得る人もいる。

結婚できないで悩んでいる女性(男性)にしても、特別に扶養されなければ困るという人を除けば、『相手のいない孤独感・心細さ』もあるだろうが、『誰からも愛されない淋しい人と他者に見られているかもしれない想像』が悩みの核にある事も多い。社会的要素も持つ異性関係は『他者の目線とその想像』の影響もある。

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