フロリダ州オーランドの銃乱射事件、オマル・マティーン容疑者(29)の動機は何か:ISの過激思想・同性愛嫌悪の影響など

オマル・マティーン容疑者は過去にFBIの聴取を受けIS(イスラム国)の過激思想に影響されたと言われるが現状ではISから指示を受けた形跡はない。同性愛嫌悪・社会憎悪・自暴自棄を根底に持つ国産・ローンウルフ型のテロのようである。

米フロリダでの銃乱射事件、断固として非難=菅官房長官

フロリダ州オーランドの銃乱射事件は米国史上最悪の50人の死者を出したが、ゲイ向けナイトクラブの閉鎖空間で連射した為に犠牲が拡大した。ISはマティーンをIS兵士とする声明を出しているが、『米国の既成秩序の破壊』に賛同する思想的傾倒・忠誠はあっても、テロネットワークの直接の指示命令は確認されていない。

オーランド銃乱射事件後、カリフォルニア州サンタモニカでゲイプライドパレードに向かう車内にライフル、大量の弾薬、爆弾の材料を積んでいたジェームズ・ハウエルという20歳の男が逮捕された。テロ計画の供述はないが、米国ではLGBTの権利を認める運動が盛んな一方、テロも辞さない過激な反対や嫌悪も根強くある。

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失業中の時間の有意義な過ごし方とは?:現代における失業(無収入)の不安とリスク

雇用の労働所得以外の収入があるかで心境は変わる。『投資・クラウドソーシング・短期請負の仕事』等で数万レベルでも複数の収入源があれば焦らずに求職しやすい。

失業中の生活を生産的にする「1日の過ごし方」 疎遠になっていた人間関係をメンテする時間も大事 (キャリコネ – 06月05日 14:40)

投資でもウェブビジネスでもクラウドソーシングでも物販(ウェブ通販)でも『規模の経済』が働くから『資産額・アクセス数・仕事の単価』が上がれば上がるほど、雇用に依拠する比率は下がりスモールビジネスとして成長する可能性はある。だが年金など社保関連で企業・団体に雇われてないと不利か高コストにはなる。

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ブラックホールが高温ガスで星の形成を阻害する:壮大な宇宙の謎

約3億光年の到達不能な距離にある神秘、新星を阻害するガス=宇宙ジェットの機構も不明だ。重力崩壊する超巨大恒星の重力がブラックホールを生むが、質量・エネルギーが時空を終わらせる謎は壮大過ぎる。

<ブラックホール>星づくりの邪魔 ガスの「風」で高温に (毎日新聞 – 05月26日 05:01)

自転・公転する地球と太陽のような相対的な位置づけによる時間定義のない宇宙では、時間の意味も曖昧だ。宇宙に始まりと終わりがある説もあれば、無数の宇宙が泡のように並存し続ける説、膨張・収縮で永遠循環する説もある。ブラックホールは永遠に質量が増大するというが、ホーキングは対消滅で蒸発する可能性を示した。

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結婚の不安としての『お金の問題』と現代における未婚化・晩婚化の原因となるもの

“相互扶助・子孫継続(現状維持・再生産)”の手段だった定常型社会の結婚が、近代化で“幸福実現・男女の魅力(上昇)”を目指す成長型社会にシフト、成長停滞・選り好み・宗教消滅で結婚も停滞した。

<結婚の不安>「お金」4割 未婚の一因、 英仏は「相性」 (毎日新聞 – 05月24日 12:16)

結婚の不安としてのお金の問題はやはり大きいのだろう。だが、非正規雇用でも結婚の優先度を上げて相手への要求を落とし、趣味・遊びを捨てて仕事を2~3個掛け持ちすれば、30万程度は稼げるので結婚生活自体は維持できるだろうが、そこまで苦労してでも結婚したい人が減ってしまっている。

逆説的に、非正規・短時労働では職場の婚姻圧力が弱く、周囲の婚姻率・保守的な人生設計率が高い大手ほど結婚を目的化しなくなることも多い。

朝日新聞で『正規雇用のメリット・デメリット』の特集が組まれているが、フルタイムで残業も多い正規雇用のキャリアに20代前半からがっちりコミットした人は、いずれにしても仕事外の時間は少なく将来路線も確定的なので、結婚した方が精神的安定や経済的な人生設計のメリットが大きく選択も迷わない。

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日本の学校(義務教育)ではなぜお金について教えてくれないのか?

お金の授業がないのは日本の学校教育は原則として組織に適応するサラリーマン育成の規律訓練機関だから。1980年代まで会社・役所に所属すれば『税・社会保障・金融・保険』について何も知らなくても総務が代理で事務処理をして経済問題を回避できた。

学校で「お金の授業」がないのはどうして?

学校の先生はお金の稼ぎ方や金銭トラブルについては素人であり、毎日仕事をして無茶をしなければ『お金の問題が生じない環境』にいるので、お金について勤勉・節約以上の事を学ぶ動機づけは乏しい。基本的に『どこに就職するか(やめずに在籍し続けるか)がお金の問題のαでありΩ』というのが今までの日本人の常識である。

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AV出演強要事件から考えるリスク・対応(自衛)・誘惑:どうしてこんな子がという若い女性が出る現代の心理欲望的・社会経済的な問題と構造の分析

『AV出演強要』の一般的な構造は、スカウト担当者がアダルトの勧誘である事実を隠して、容姿を売りにする仕事の中で、『芸能界・グラビア・モデルなど若者にステータスのある仕事のスカウト』であるように見せかけて“判断能力・社会経験・自己規定”が未熟な若い女性を勧誘することから始まる。

AV出演の義務や違約金を定めた契約内容の詳細を伝えずにわざとわかりにくくして、とりあえずサイン(署名・捺印)をさせて身分証(実名・住所・大学など個人情報)の控えを取ることで、そのサインを契約内容の合意の証拠として出演を強要したり脅す材料にしたりする構図がある。

不本意にAVに出演させられる被害を未然に防ぐためには、『簡単に契約書にサインしないこと・一回の出演という既成事実(親にばらすなどの脅される材料)を作ってしまわないこと・サインしても一般基準において公序良俗に反する仕事内容を必ず履行しなければならない義務があるわけではないこと(弁護士や法律専門家のいるNPOにまず相談してみること)』を意識しておくべきだろう。

脅し・甘言・交渉でパニックになってもその場で同意・出演をせず、紋切り型のフレーズとして『弁護士に相談してから返事をします』と答え、その場をまず何とか離れることだが、実際に強要・脅迫のプレッシャーを感じている場合でも弁護士同伴で現場に赴いて契約無効の交渉をしてもらえば、相手も後ろめたい部分があるだけに面倒事を恐れて契約書をその場で破棄してくれる可能性は高い。

同じ女優であってもその経路が、『自分自身で応募してくる人(経済的困窮・興味本位・成り上がり)・風俗業界などで知人から紹介される人(AVと知りつつ報酬に納得して参加してくる人)・借金返済などの理由から参加する人・思慮が浅くお小遣い稼ぎの感覚で参加する人』と『容姿が魅力的であるために業者側から勧誘される人(中途半端な説明で雇用契約などにサインをさせられその後は脅し・甘言・報酬・既成事実などで言いくるめられて流れに乗せられる人)』では事情が異なると思われるが、出演強要が問題視されるのは後者だろう。

業界のスカウト担当者は若くて爽やかな清潔感のあるイケメン風の男であることも多い。悪意なさそうなイケメンがきちんとスーツを着こなして社会人としての礼節も守りながら、『容姿やスタイルがずば抜けて綺麗で目立っていたからちょっと声をかけさせて頂いたんですけど、芸能界やモデルのお仕事に興味はありませんか』と柔らかい物腰と爽やかな笑顔で声をかけてくる。

この時点ではコワモテな強要や威圧的な雰囲気などあるはずもなく、見た目さわやかで礼儀正しい感じの悪くない青年(あるいは自分もその事務所で仕事経験があるという眉目秀麗なスーツ姿の綺麗な女性かもしれない)が、『お時間がよろしければ、お仕事についてご説明だけでもさせていただきたいのですが、そちらのカフェでいかがでしょうか。説明はすぐに終わりますし、興味が湧かなければ断って頂いて全然構いませんから、気軽にお願いします』と来ると、押しに弱くて暇な女性やそれなりに容姿の自己評価が高くて芸能・モデルの業界に興味のある女性なら、お茶くらいいいかと思って話を聞いてしまう可能性はある。

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