オバマ大統領の広島訪問と安倍首相のハワイ訪問から『歴史学習』について考えてみる

オバマ大統領の広島訪問、安倍首相のハワイ訪問で日米の歴史的和解を象徴的に表現したが、既に一般の日本人にも米国人にも双方を『敵』と見る怨恨感情はない。戦没者を生む構造を変える必要がある。

首相のハワイ訪問、現地は歓迎「戦没者への敬意、名誉」

政治指導者が『戦没者に対する敬意・名誉』を示すことにも、『戦没者の公共への奉仕・自己犠牲を称えるポジティブな意義』と『国民の名誉心・同調圧力を刺激して戦没者を再生産する(戦死・戦争に納得させて反対しづらくする)ネガティブな意義』の両面がある。靖国神社・国家神道の内在的問題でもあった。

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自動車の完全自動運転への接近、2025年以降に実現化のメド

人が関与しない完全自動運転が普及すれば自動車は『公共交通機関』に近い位置づけとなり、個人でマイカーを保有して車種のグレイドやスペックにこだわる車の文化・市場は衰退する。暫くは高速道路の渋滞時の自動追従や自動駐車機能の付加価値で市場は拡大か。

完全自動運転、実現は2025年以降か

衝突回避の自動ブレーキ、高速道路の高度なクルーズ機能(車間距離維持・レーンキープ)、自動駐車機能などの需要は今後も増え続け、数年後には高額ではない大衆車にも標準搭載化が進むだろう。部分的自動運転の普及が高まるだけでも、高齢車に多い『駐車場の踏み間違え事故・前車や建物に突っ込む事故』はかなり防げる。

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37歳の息子が金属バットで母親を殺害:中高年の長期のひきこもり・無職の問題と家族関係の悪化

『家庭の貧困・子や孫の無収入』を背景とする家族間殺人・心中は、子が30代後半以降まで不適応だと『今からの仕事・生活・関係の再建』が難しく、家族関係が険悪化し将来・自己の悲観が起こりやすい。

金属バットで殴られ母死亡 37歳の息子を容疑で逮捕

30代後半~50代の世代は、途中で職業生活から外れた無職化や非正規化にせよ、ずっと働いていないニート・ひきこもりの高齢化にせよ、『効果的な就業・自立・増収の支援』が難しく、ただどこでもいいから働けの叱咤・非難・強制のスパルタ式によって良い変化が起こるケースも少ない。現代の心理・社会の構造問題も含む。

親の子供に対する教育や自立支援の失敗として『自業自得』の声もあるが、60代以上の世代と30?40代の世代では『学校教育・進路指導・人生観』に相当ギャップがある。60代前後は『学歴社会や世間体の優劣感情』に振り回されながらとにかく勉強・学歴の子育てをした人も多く、地道な労働道徳は子に伝えてなかったり。

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講談社の『モーニング』編集次長による妻の殺害事件について考えたこと

講談社のモーニング編集次長・朴鐘顕容疑者による妻の殺害事件は、『4人の子供の育児を妻任せ+妻の仕事の否定(いつの段階からかは不明)』が原因の中心にあるが、数ヶ月の育休を取って『イクメン・円満家庭のアピール』をしつつも、現実に『育児が回らない家庭・妻の疲弊状態の放置と隠蔽』をしたツケが回ったのだろう。

朴鐘顕容疑者は育休は取得したものの、典型的な出版社の出世路線のハードワーカーで、連日朝早くから深夜・早朝までの仕事が常態化しており、深夜0時前後でも早い帰宅、下手すれば帰宅が午前5時を回っていたらしい。そんな帰って寝る他ない労働形態で育児参加はほぼ不可能だが、妻と育児を巡る口論が頻発していたという。

この事件が多くの非難を集めた理由の一つは、朴鐘顕容疑者の『妻の死を自殺に見せかける卑劣な隠蔽工作・浅はかな虚言』にあり、妻の死を何も悲しまない保身のみの態度にあった。妻を絞殺した複数の証拠や血痕がある状況で、『階段からの転落』や『物理的に不可能な衣服での首吊り自殺』に説明を変えるのは姑息に過ぎる…

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ホンダ車のイメージの変化と車のデザイン, 父子の悲しい心中事件に思ったこと

○昔のホンダはシビックやアコード、インテグラなどスポーツタイプのセダン(クーペ)に人気があった。大型化・高級化したアコードはあるが、シビックやインテグラが姿を消しホンダ車のイメージはミニバン・Nシリーズに変わった。

ホンダ、今夏に「シビック」日本へ再投入 ブランド向上狙う

スポーツカータイプのスパルタンな走りに特化して柔らかい乗り心地を捨てた『タイプR』も、約20年前には相当なファン層を抱えていたが、実用性・積載性を減らした空間が狭いスポーツカー自体の需要が大きく落ち込んでしまった。王道だったカローラとかサニーとかの大衆的なセダンの形態が、高級車以外の需要が弱い。

オデッセイのような大型車でもNボックスのような価格高めの軽でも、ミニバンの『居住性・快適性・乗れる人数・積載能力』の実用的な魅力というのはやはり大きいのだろう。趣味的な走りに特化した車のために200~400万台のお金を出せる人が減ったのもある。お金のかからないネットやスマホの娯楽が普及したりも。

プリウスにしてもノートにしてもCX-5にしても、今の売れ筋の車は『丸っこいボディ』ですが、縦方向に厚みが出て迫力を出したという見方もできると思います。単純に、昭和のクラウンや平成初期のセルシオと最近のクラウンやレクサスのLSを比較すると分かりやすいですが、立体感がでてボディの容積が増した感じがあります。

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2019年の改元、元号は存続すべきか廃止すべきか?:西暦と元号の特徴

『西暦』はグローバルスタンダードでコンピューター対応も容易だが、『元号』は天皇の時間支配の属人性を持ちつつ、『時代の特徴』をイメージしやすい利点もある。

2019年に改元の可能性 「これを機会に元号の使用はもうやめた方がいい」という議論が盛り上がる

イエス・キリストの伝説的な誕生年(誕生の翌年)を西暦(紀元)1年とし、前年を紀元前1年とする紀年法は、直線的に数字が連続するだけで分かりやすいが、西暦は『意味のない数字だけの表記』なので、漢字(表意文字)で記す元号よりも『時代のイメージ・近い時代の時間感覚』が湧きにくいのはある。

1965年生まれというよりも、昭和40年生まれといったほうが、『その人が生きた時代の背景』が日本人にとっての共通イメージとして思い浮かびやすく、西暦だけだと1965年生まれも1985年生まれも、ほぼ同じ時代でその差がほとんど感じられない。若い人になるほど昭和も平成もない西暦のみの時代感は薄れやすい。

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