男は『名前をつけて保存』で過去の女を覚えていて、女は『上書き保存』で過去の男を忘れるとはいうけれど…

男は名前をつけて保存し『過去の女』も思い出し、女は上書き保存し『今の男・家庭』しか考えないという傾向は、産む性(庇護される性)である女性の男性との関わりの歴史から進化心理学的な説明はつくが、現代では内心の個人差は大きいかも。

「男は別名保存、女は上書き保存」説は本当なのか?

若い時期の恋愛で別れる時、男性心理では『女は上書き保存=情が薄くて冷たい』となりやすいが、それは若い時期の男女の性的魅力の非対称性だろう。若い女性はどこかしらで男性が寄ってきやすく、別れても次の恋人候補の当てがあったり、プライドを示して自分を苦しめた相手を絶縁・無視しても実質的に困りにくい。

進化心理学的には女性は子供を産んで今の生活に必死に適応しなければならないこと、独占欲の強い男に扶養・庇護を受けてきた歴史が、『上書き保存(一途さを示す有利・自分の人生選択への納得とコミット)』の心理傾向に影響を与えた可能性がある。思春期的な心理・情緒・言葉の恋愛でなく生活・育児の絡むリアリズムである。

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生活習慣の見直しと健康維持の工夫, ドコモのCMの歌手シシャモ(SHISHAMO)

○喫煙・飲酒・賭博など長年続けた習慣をやめるのは一般に難しいとされるが、かつて10年続けた喫煙を一日でやめた。『君子豹変す』ではないが、過去に続けた行為が今を縛る因果律は容易には逃れがたい。習慣・依存や惰性・しがらみなりを決断と共に一瞬で断ち切る豹変は、自由意思であり変わる人の無常な寂しさでもある。

喫煙のように身体の鍛え方や心身休養の考え方も変える必要を感じ、一週間前から筋トレと長距離の有酸素運動をほぼやめストレッチと軽いウォーキングに切り替えた。筋量が若干減ると体の重たさ・だるさが少し改善した。過労・ストレスや筋肉・神経の緊張を和らげる為、『何もしない時間・睡眠の時間』の価値も見直しますか。

身体を鍛えれば鍛えるほど強くなるとか、歩けば歩くほど体力が強まるとかいった、30代までの直線的な鍛錬法が通用しづらい身体感覚が出てきた。人の身体や生命に限りがある無常の寂しさはあるが、40~50代以上になって今以上に漸進して健康・頑健になっていくはずはなく、自然の摂理の平等と無常を改めて思う。

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映画『ホーンズ 容疑者と告発の角』の感想

総合評価 86点/100点

『ハリー・ポッター』シリーズのダニエル・ラドクリフが主演を務める異色の怪奇ファンタジーだが、ラドクリフの恋人が殺害された事件の謎解きミステリーとして面白い映画だった。

見ると人間の本音・欲望・秘密を引き出してしまう不思議な『角(ホーン)』が生えてくるというアイデアは突飛だが、この角の効果の映像化によって、『隠し事ができない我慢ができない人間の動物性・愚劣さ・秩序崩壊』のシュールな場面を楽しむことができる。

角の切断をイグ(ダニエル・ラドクリフ)に依頼された外科医が懇意の看護師とファックをし始めたり、傷心のイグと寝たグレンナが突然異常な食欲を見せてねじこむようにドーナツを次々に口に詰め込み始めたり、以前から恋心を抱いていて相棒になれたことを喜んでいた男性警官二人が自己抑制できずに同性愛の行為を始めたりする。社会的・倫理的・常識的に抑制すべき行動や欲求、発言(暴言)をイグの『角』を前にすると抑制することが不可能になってしまうのである。

幼馴染みの恋人メリンにプロポーズする予定だった夜、イグは何も理由を告げられないまま別れを切り出される。納得できないイグは激昂して、レストランを飛び出し独りで車を走らせる。車中で浴びるように酒を飲み酔いつぶれてそのまま寝てしまうが、翌朝目を覚ますとメリンが何者かに殺されていたことを知る。

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