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阪急阪神ホテルズなどの『メニュー誤表示(偽装表示・誇大広告)』の問題。

個人的に然程の興味関心や実害があるわけではないのだが、阪急阪神ホテルズの出崎社長の会見は『言い訳じみた自己弁護の主張・部下に全責任を擦り付ける卑怯な言い分』だとして随分とメディアや世論から叩かれていた。『信用していたのに騙された感じで不快・阪神阪急のブランドがもう信じられなくなった・安い食材を高い食材に見せかけて不当利得を得たのではないか』などの街中を歩く通行人(利用者もいたようだ)の意見が出されてもいた。

このレストランの誤って表示されたというメニューが、どういった『顧客の意識・お金の払い方』の下で出されていたのだろうかということはちょっと気になった。高級レストランの数千円~数万円するようなセットのメニューとして『食材・産地・ブランド』などを誤って表示していたのであれば、動機も結果も『不当利得・誇大広告(優位誤認)』を狙ったものだと見られても仕方ないと思う。

自分がそれだけの割高な料金を支払って食べたコース料理などがそういった誤表示だったら、個人的に損したとか騙されたような気持ちになるかもしれないし、食材のコストをケチるために意図的に偽装したのだろうなという推測を持つだろう。

一方、割安な宿泊費とセットになっているような『ビュッフェ形式(食べ放題形式)』だったり、あらかじめ料理を並べておく朝食などにある『定食形式』だったりしたのであれば、個別のメニューそのものや産地・ブランドなどを初めから余り気にしなかった可能性がある。誤表示だったと分かっても『少しでも美味しそうに見えるように表示に食材や産地のブランド価値を持たせたかったんだな』くらいは思っても、『騙して不当利得を掠めようとしたんだろう』とまでは思わないかもしれない。

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