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AI(人工知能)の進歩で診療・薬開発が可能になる、 居酒屋で課長に叱られ腹切りをした50代公務員

○膨大な症例を統計的に解釈した画像診断技術では医師はAI(人工知能)に及ばなくなるが、AI進歩で単純作業に加え専門職の仕事も徐々に奪われる半端な段階では、失業・減収に苦しむ人が急増しそう。

AIで診療や薬開発支援「20年度にも」 厚労省懇談会

人間が行う全ての仕事がAIやロボットに代替される段階に至れば、『失業・減収の問題』が『不本意な労働からの解放』になるのかもしれないが、それは『人類の存在意義・自分の必要』を懐疑し始めることにもつながる恐れがある。『必須ではない仕事・活動・関係の目的や意味』を各人が自分で考案し納得しなければならない。

AI進歩・ロボット開発の予測というのは、ユートピア論にもディストピア論にもどちらにもつながる可能性があるもので、知的好奇心を刺激する題材として前世紀から人気があるが、『店舗・ホテル・キッチンなどを無人化(ワンマン管理)に近づける流れ』は雇用問題を深刻化させるリスクが高い。

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AI(人工知能)・ロボットの進歩は人類に幸福をもたらすのか災厄をもたらすのか?

AI(人工知能)が人類にとって福音となるか脅威となるかは、AIの知能が人を凌駕するかAIが自我意識・欲求を持つかの視点もあるが、人間がストレスのある人間よりもAI(擬似的ヒューマン・仮想現実)と過ごす時間を優先し始めるか否かも大きそうだ。

AIの未来はどこまで見通せる? 3人のプロが語り合った。

AI(人工知能)はDNAの自己複製能力によって動因を規定される自然の生命体ではないので、AI自体の自律的・主体的な存在意義や行動のモチベーションはないと推測されるが、『人間に影響を与える価値判断・意思決定』まで行うには確かに現在の人類社会において支配的な価値観や常識・感受性をプログラムして自律学習できるようにする必要がある。

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『イブの時間』から見る未来における人とロボットとの関係・欲望:想像したものを実現してきた科学技術とリアルから離れるヒト

SFの小説・映画では20世紀から既に、人間とほぼ同じ形態をして人間以上の機能を持つ『ロボット(人型アンドロイド=ヒューマノイド)』が創作されてきたが、人間と複雑なコミュニケーションや共同作業をする高度なロボットの多くは『モノ』ではなく『擬似的なヒト』のように扱われることも多かった。

AI(人工知能)の高度化によって、ヒトとロボットとをコミュニケーションレベルでは区別できなくなった時(解体・解剖して中身を見なくてはヒトかロボットかわからなくなった時)に、『人間とロボットとの関係性』は必然的に質的な変化を起こすことになり、人間の中に『人間よりもロボットに対する欲望(愛着)』を向ける人たちが出現してくる。

その影響力は、現在もある二次元的な創作物(アニメ・漫画)のキャラクターへの感情移入や三次元的なポルノグラフィーの視聴覚刺激を遥かに凌ぐものとなる。本当にロボットのクオリティが高まった時(実際にお手伝い・育児・介護・セックスなどができる人の働きをほぼ全面的に代替可能なロボットが販売された時)の市場規模の大きさは想定不能なほどに大きいともされる。

近年の映画(アニメ)では『her』『イブの時間』『エクス・マキナ』などが、そういったロボットやAI(人工知能)が、人間の関係性や倫理観、関心・欲望に大きな変化を引き起こす近未来を題材にしていたが、『her』では人工知能の身体性欠如(セックスの不可能性)が主役の男を葛藤(夢想)させ、生身の娼婦をピグマリオン(操り人形)にした人工知能が主役の男を満足させようとして余計に関係性が混乱する(最後は同時に何万人とでも感情を込めた外観の交信ができるAIの倫理観の自由度と知性の高さに男の恋愛感情は追いつけなくなる)面白い展開もある。

『イブの時間』は、直接に『人間のロボットに対する感情移入の個人差』と『ロボット・ライツ(ロボットの権利)の承認・ロボットの心(自意識)の推測』がテーマに据えられており、ロボットを恋人や友人のように錯覚して感情移入しすぎる人を『ある種の依存症の精神疾患』のように分類して、ロボット倫理委員会が頻繁に『アンドロイド依存症はダメ』と啓発するテレビCMを流している。どことなく、今のスマホ依存症(ネット依存症)はダメの啓発とも似た部分があるが、いつか来た道はロボットでも繰り返されるのかもしれない。

人とロボットを分かりやすく区別する指標として、ロボットの頭上にはホログラムの輪を出すように義務付けられている。自分がリアル優先のマッチョであることを標榜したり、雇用・関係性の面でロボットに脅威を感じる人ほど、ロボットを『非人間のモノ』として乱暴かつ侮辱的に取り扱い、『人間の特権性(人権を持つのは人間だけ)』を誇示するようになっていて、ロボット反対運動も頻発している。

主人公の男子高校生は人間とロボットを区別しない『カフェ(イブの時間)』をベースにして、カフェにやって来るロボットや人間を観察したり会話したりしながら、ヒトとロボットとの関係性をあれこれ考える。

『捨てられた壊れかけの旧式の野良ロボット』や『主人公の友達を子供時代に育てていた旧式の育児ロボット』を題材にして、『ロボットの持つ記憶内容』からロボットの感情・人格が推測される。

友達の父親は、ロボット倫理委員会に所属しておりロボットへの過度の権利認定や感情移入に反対している人物で、息子が育児ロボット(旧式なので見かけはヒト型ではなくいかにもなロボットだが)に慣れ親しみ過ぎないように、ある時期から育児ロボットに言葉を一切話さないように指示した。

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自動車の完全自動運転への接近、2025年以降に実現化のメド

人が関与しない完全自動運転が普及すれば自動車は『公共交通機関』に近い位置づけとなり、個人でマイカーを保有して車種のグレイドやスペックにこだわる車の文化・市場は衰退する。暫くは高速道路の渋滞時の自動追従や自動駐車機能の付加価値で市場は拡大か。

完全自動運転、実現は2025年以降か

衝突回避の自動ブレーキ、高速道路の高度なクルーズ機能(車間距離維持・レーンキープ)、自動駐車機能などの需要は今後も増え続け、数年後には高額ではない大衆車にも標準搭載化が進むだろう。部分的自動運転の普及が高まるだけでも、高齢車に多い『駐車場の踏み間違え事故・前車や建物に突っ込む事故』はかなり防げる。

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『ロボット中毒(ロボットとの会話や関係が楽しすぎる)』が未来社会で問題になるとしたら、人間独自の存在意義と他者の必要性はどこに求めれば良いのだろう?

“ユーザーとの関係構築が必要なロボット”は実質的に人間の役割に近づくが、人とロボットの比較で浮かぶ差異が微小になるほど、人の固有性と存在意義の輪郭線が朧になりそう。

ロボット中毒が社会問題に!? 元Pepper開発リーダーに聞く「人とロボットの未来像」

『僕らはAIと同様に脳の神経回路であるニューラルネットワークに脳内分泌物質のバイアスをかけたコンピューターであるとも言える』は、ロボット工学や人工知能、認知科学の前提だが、ロボット中毒問題の仮定は『人工物の上位にある生命・DNA・自意識(感情・労働・関係)の特権性』が変わらずに続くかの試金石かも。

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将棋の三浦弘行九段の将棋ソフト不正疑惑,  新垣結衣のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の感想

○将棋・チェスは世界トップの棋士でもAI(人工知能)には勝てなくなったが、三浦弘行九段(42)の一手ごとに離席する不自然な動きが、『将棋ソフト利用のカンニング』ではないかと疑われている…AIは既に人対人の過去の棋譜のデータベースからの学習を完了したとされるが、これからは棋士のスマホ持込禁止・閲覧禁止のルールの徹底が図られるようになるのだろうか。

かつて人間にとってほぼ無限に近い棋譜のある将棋やチェスは、人間の予測する高度な知性がぶつかり合う知的ゲームの典型とされたが、『設定されたルール内のパターン学習』においてAIは圧倒的な強さを持つ。現状では世界王者でも5戦してかろうじて1勝の水準だが、完全にAI優位となれば人のゲーム探究に水が差される。

三浦九段にかけられた疑惑は本人は否定しているが、仮にそういったスマホやPCによるAI利用の不正があったとしたら、そこまでして勝つことに何の意味があるのか、AIがすべてのデータベースとパターン学習を網羅したゲーム(ソフトでチェックすれば最適の一手が分かる)におけるプロの威信低下などは有り得るかも。

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