「経済学」タグアーカイブ

有効求人倍率が3ヶ月連続低下、母親の無理心中や若年層の自殺問題、ノームコアのファッションとは?など

○業種・業態・非正規では労働力不足が恒常的に続くが、世界景気の拡大局面が米中貿易戦争などで早めに収縮に転じる可能性も出て、条件がある程度良い正規雇用の有効求人倍率は当面上がりにくいように思う。

7月の有効求人倍率1.59倍 3カ月連続の低下 (朝日新聞デジタル – 08月30日 08:50) http://mixi.at/adoXGKd

日本の異次元の金融緩和も効果が弱くなってきていて、アベノミクスの株価上昇の誘導も以前ほど株式市場を牽引できなくなってきている。少し前まで東京五輪効果で、日経平均が3万円を越えるというような楽観論さえあったが、現状では22000円の壁をもう一度越えるのも困難で、下手すれば2万円を割り込む恐れもある。

○親による無理心中や虐待事件が目につくが、「経済的理由・夫婦不和」以外にも「母親一人のワンマン育児によるノイローゼ(精神的切迫)のリスク」もある。人類は元々集団保育に近かったとされる。

刺された女児2人死亡、母親が無理心中か 複数の書き置き 大阪 (毎日新聞 – 08月30日 11:57) http://mixi.at/adoxJ6E

○ステーキ店の競合が増え肉の卸価格が高騰した。「ステーキけん」と同業種の「いきなりステーキ」も失速…ステーキ自体の潜在需要はあるが、日常的な料理・食材ではなく新規客が頭打ちしたら市場も上限に達する。

「ステーキけん」を事業譲渡 「ロードサイドのハイエナ」井戸社長のエムグラント http://mixi.at/aeAO5lA

○早期に日産キューブのフルモデルチェンジにコストを割いていたら、Nボックスやクロスビー、ハスラー、ウェイクなどの対抗車種としてブラッシュアップして売上台数も維持できた可能性はあったが…

10年以上モデルチェンジなし 日産キューブ生産終了へ (朝日新聞デジタル – 09月04日 06:23) http://mixi.at/aeAWvDs

続きを読む 有効求人倍率が3ヶ月連続低下、母親の無理心中や若年層の自殺問題、ノームコアのファッションとは?など

マルサスの「人口論」から外れた先進国、スーパーボランティア尾畠春夫さんの雑感、AI兵器の倫理問題など

○マルサスの「人口論(1798年)」の有効性は、200年以上が経過して科学と知識が発展した現在では、日本と欧米だけではなく中国においてさえも当てはまらなくなっている。曰く「人口は制限されなければ等比数列的に増大するが、生活資料は等差数列的にしか増大しない」でマルサスは人口爆発が人類を破滅させると考えた。

農本主義のケネーは、現在の消費税増税などを見たら顔色を変えて激昂すると予測されるが、ケネーは租税の増加は必ず国民の収入の増加に準拠していないと、国家経済は破綻するとした。また租税は人間の賃金や諸財に課されるべきではなく、基本的に土地や生産手段が生み出す純生産物にのみ課税すべきという考え方だった。

○尾畠春夫さん(79)の利他(現場で人を助けて共に笑顔になること)を人生の目的・楽しみと一体化させたボランティア精神と生き方は常人の真似るところではないが、ある意味で究極の成功者でもある。

豪雨被害の佐賀に尾畠春夫さん登場 「なんとかせにゃ」 (朝日新聞デジタル – 08月29日 13:06) http://mixi.at/adnD5E0

ただ79歳の尾畠春夫さんの底知れぬ心身のバイタリティーとモチベーションを支えているのもまた、「何歳になっても自分を待ってくれている人・場があること」や「現場に行けば自分に貢献できる何らかの仕事・ニーズがあること」なのだろう。無報酬でやれる人は少ないが「自分を活かせて共に喜べる場」があるのは幸せな事だ。

79歳でこれだけのボランティアができる移動力・体力・健康・気力がある人自体が少ないが、逆にこれだけ健康で被災地支援のノウハウ・経験もあるのであれば、「79歳以降の余生」を家で何もせずに過ごしたり金に飽かせて遊ぶだけで終えるよりは、「誰か・何かの役に立って喜ばれたい」と思う人がいてもおかしくはない。

尾畠春夫さん(79)は、月10万円にも満たないつましい年金暮らしで、若い頃には無頼な生き方で家族に迷惑をかけた云々のエピソードもあったような記憶があるが、「年金を受け取って自宅周辺で何もせずに過ごす・テレビを見たり趣味をしながら一人で過ごす」よりは、「誰かと共に問題を解決する力になる」に魅力はある。

続きを読む マルサスの「人口論」から外れた先進国、スーパーボランティア尾畠春夫さんの雑感、AI兵器の倫理問題など