「インターネット」カテゴリーアーカイブ

現代日本の大学教育の効用と貸与型奨学金を借りすぎることのリスク:奨学金を借りるなら働くビジョンも必要

日本の大学教育は医歯薬看系の学部を除き『職業教育・資格や免許』の側面が弱く、卒業すれば確実に平均所得前後を稼げるわけではない。親世代の大卒ならそれなりに稼げるの見通しの具体化が必要だ。

ルポ・奨学金に奪われた未来、仕送り激減、ブラック企業への就職…

数百万以上の奨学金を借りる事は、無利子に近くても『長期間にわたる固定の支払い』が発生することを意味する。固定費は一つが少額でも家賃食費・水道光熱費・スマホ料金と積み重なるとすぐ10~20万以上の金額になる。卒業までにどんな仕事・資格・方法でどのくらい稼げそうかの見通しを早い段階で立てる必要がある。

本来、親の資力に影響されにくい機会の平等を担保するため、大学までの教育過程全体の無償化を進めるべきだが、そのためには『大学全入化の改革(大卒を就活の最低ベースラインとする企業・個人の意識変革)』が必要で、『大学に入学すべき能力・目的・適性がある一定数の人材』だけが大学に進むようにしないと無理だろう。

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最近の医師はタメ口や権威的な態度は減っているが…:医師の能力・技量と接遇・話し方

医師が“お医者様”として権威的だった昔とは違い、最近の中年以下の医師で話し方や態度が傲慢なタイプは減った、丁寧な対応の人(機械的・冷めた人もいる)が増えた印象もある。医師は技術・知識・経験の方が重要だが、親しみのあるタメ口なら状態を話しやすい雰囲気作りにもなる。

医者にタメ口が多い2つの理由

時々行く開業医で大学病院の部長職などを歴任した人もいるが、人当たりや言葉遣いが柔らかく検査結果の説明も丁寧にしてくれる。小児科にも休日対応までしてほぼ年中無休でやっている精力的な所があったり、医師も色々な人はいるが真面目に地域貢献や患者対応している人は頭が下がるような人が多いのも確かだ。

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ヤマトのブラック企業めいたパワハラ自殺訴訟:なぜ常軌を逸した暴言暴力が続けられたのか?

通販業界の物流を支える側面からヤマト運輸の報道が多かったが、ブラック企業的なパワハラによる自殺は現代の労働環境の深刻な問題。常軌を逸した罵倒・脅迫は自主退職に追い込む意図があったかも。

「殺してぇな」上司の罵声2時間 自殺遺族、ヤマト提訴

所長を経験した被害者はドライバーへの降格人事を受けているが、この時点で会社は本人から自主退職すると思い込んでいた節がある。大手の飲食業界も店長・エリア長の社員が、売上減や従業員管理ミスなどで工場・配送などに配置替えされる事例はある。年収を大幅ダウンさせる事で、暗黙裡に馘首のプレッシャーをかける。

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暴力団の構成員数が過去最低に:公権力・市民社会がヤクザの非合法権力・暴力・みかじめ(半徴税)を容認しなくなった変化

ヤクザ(渡世人・侠客)が暴力団に変わり反社会的勢力と認定された時から、社会悪として排除・規制される側に回り、政治・企業の汚れ仕事を担う癒着も薄れ旨みも減った。

暴力団、構成員数「過去最低」の背景…進む取引拒絶、住みにくい世の中に

ヤクザの歴史は近世江戸期の博徒・的屋・火消し・侠客まで遡るが、昭和期の近代ヤクザは『公権力・法律が十分に及ばない裏社会・歓楽街(風俗関連)・荒くれ労働者(日雇い人足)の現場社会のまとめ役(顔効き役)』『企業社会に適応できない不良・粗暴者の所属と身元預かり先』として社会的役割を当てがわれていたりした。

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『社会に満足している』が過去最高の66%に―内閣府調査:サンプリングの偏りの可能性と社会概念の内容

『社会に満足か』の質問がアバウトだが、それなりに仕事・経済・家庭・健康が良い状態なら『はい』になるが、他者も含めた『社会の仕組み・現状の評価』となると難しい部分が出るだろう。

「社会に満足」過去最高66%=防衛・外交、悪化の見方増す―内閣府調査

内閣府調査のサンプリング対象になった層の偏り(固定電話を使う高齢者層・暮らしには困らない中流層など)も想定されるが、『内政・社会構造(自国や現状の不満)』より『防衛・外交(外国からの脅威)』が大きいのは、比較的人生・生活がスムーズにいっているか、意識や興味が日常より政治・防衛に偏っているかだろう。

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両親と一緒にベトナム人男性と同居していた中学3年の女子生徒が死亡:不可思議な同居と殺人事件

両親がいる15歳の中学三年の女子生徒が、20代のベトナム籍の彼氏と実家で同居というのは一般の家庭環境からかけ離れているが……生活難の男に善意で部屋を貸していたような事情でもあったのだろうか。

<大阪2人死亡>心中か 胸に包丁2本刺さり中3女子死亡

日本人の男女関係でも殺人・心中・ストーカーのような問題は希にあるが、外国籍の相手と恋愛をする場合は、特に『(まだ結婚を現実的な選択に入れない人が多い)日本人の10?20代前半の常識』とはややズレた切実さや悲壮感を持つ事も少なくない。日本人以上に誠実というか恋愛=結婚で融通の効かない一直線の型が多い。

少し前に日本人留学生の黒崎愛海さんがチリ人男性のニコラス・セペダに殺害される事件が起こったが、これも日本人の若い女性とチリ人の20代男性の恋愛観の差異(ずっと一緒等の約束の重みの違い)が根底にあり、束縛癖のあったセペダ容疑者がストーカー化し別れ話を受け容れられずに殺害のケースに当たるように思われる。

10~20代前半の日本人だと、『現時点の恋愛』が一生続くか分からない可能性もどこか頭にあり、別れたり振られたり将来を考え直したりは普通に行われるが、新興国・途上国は特に『早婚傾向・若い年齢で成人扱い』もあり、そういった日本人的なモラトリアムや気持ちの変化を深刻な裏切り・侮辱と捉える傾向は強い。

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