総論賛成・各論反対は代議制・間接民主主義の限界だが、選挙で判断しづらい各論のリスクを、事前に排除できる仕組みが立憲主義(違憲な法の無効)である。安倍政権の問題は強行採決より憲法機能・三権分立の軽視にあるだろう。
<安保法案>賛成多数で可決・成立
立憲主義は『多数決で決定可能な法律・政令・制度の限界』を示すもので、例えば『民主主義・基本的人権そのものの停止』は、いくら国会ですべての議席を独占する与党の議員が賛成しても議決できないという事である。現行憲法では『平和主義の変更』も議会の多数決では決定できない為、本来は改憲手続を要す。
安倍首相のロジックでは、集団的自衛権の概念で括る多くの項目にわたる『自衛隊の海外での活動範囲・武力行使可能性』は、『平和主義の変更』ではなく『積極的平和主義への転換』で合憲という事になる。憲法学者・判例・元最高裁判事・国民の一定以上の割合が、首相・自民党の持論に依拠した合憲判定を承認していない。
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人文学は科学・実学ではなく経済活動・職業能力に直接に役立つものではない。「人類の諸活動の履歴と社会調査を踏まえた基礎教養かつ批判精神」で、システムへの適応ではなく、『システム変更(ヒューマニティ)の土台』となる知性・感性・表現を担い守る学問である。
文系学部の改廃に、怒りの声多数
人文学は英語で“humanities”と表記される。知的に優れた人間が心(総合的な感受性)を失わない為の知の系譜、人間的・倫理的であるための学問といっても良い。本来は理系・文系の二分法や実利主義・就職の損得勘定で切り捨てて良い学問体系ではない。人間性を志向する人類の経験的・言語的な共有知である。
続きを読む 国立大学における『人文系学部の改廃』と学問の目的としての『人間性(ヒューマニティー)』 →
アップデートでスマホのGoogle検索のロゴが「新しいロゴ」に変わった。シンプルなゴシック体のロゴなのに、ポップなインテリジェンスを表象する存在感がある。シンプルな「デザインの力」か。久々に音声検索を試してみたら、1年前と比較して格段に精度が上がっている。単一の検索ワードなら殆ど聞き間違えがない。
スマホ検索の便利さは位置情報をGPSで提供できて、タクシーやホテル、レストラン・カフェなどと検索するだけで、『現在地近くの情報』が地図・電話番号つきで瞬時に検索できる事。天気アプリ・時刻表は現在地に合わせ自動で切り替わり、映画館も一回の検索で近場の公開時間が全て表示…10年前の情報環境とは懸隔の感がある。
チリ地震死者11人に、岩手で70センチの津波観測
地球規模で地殻変動と火山の活動期に入っているようで、立て続けに地震・火山噴火が起こっている。現生人類以外のホモ属が絶滅した原因の一つは、成層圏の太陽光を遮断した噴火だったが、大規模な地震・噴火はグローバルな生態系の危機にもなる。
続きを読む Googleのロゴのデザイン変更,チリの大地震,“an・an電子版”の佐々木希グラビアの省略など →
偶像崇拝・異教の神殿やその歴史的痕跡が、アラーの威光を貶めると解釈するイスラム原理主義(ISの宗教国家理念)と、『人類の精神文化の遺構』を人類共通の財産とする世俗主義の価値観は折り合わない。
パルミラ遺跡、消滅の危機 IS、一部をパン工場に
古代ローマ帝国がオリエント世界(属領シリア)と遭遇したことで作られた『パルミラ遺跡の建築・神殿の遺構』は、人類の歴史の客観的事実の貴重な足跡だが、ISにとっては『ヨーロッパ文明(異教徒文明)の起源である古代ローマ帝国の事蹟・遺跡』には何ら価値がなく破壊しても構わない偶像・モノという事になる。
個人番号カードの交付、顔認証で 全国地方公共団体が導入
マイナンバー制度は『税・社会保障・健康保険・口座開設』と紐付けられて、国民全員がカードを申請しなければならなくなる。ガラス張りの監視社会の保護‐支配の強度は強まるが、顔認証データは人物照合の犯罪捜査に応用されるかも。
続きを読む パルミラ遺跡を破壊するIS,マイナンバー制度と監視社会,ドコモのカケホーダイライト(1700円)など →
若者の政治参加の必要を説きながらも、実名の若者が『政治的な主張・運動』で目立てば、雨霰の誹謗中傷・人格攻撃を受ける現実がある。選挙の白紙委任を許さぬとするデモも民主主義の一環としてその活動の自由を承認すべきだと思う。
「大学生の夏休みだけの活動じゃない」 SEALDs奥田愛基さんが今後の展望を語る
安保法案に反対してデモを行うSEALDsの活動、奥田愛基氏の政治的主張に対しては賛否両論あるだろうが、デモ・政治主張(政治参加)する自由そのものを否定することはできない。『反対意見』を超えた『言論弾圧・人格攻撃・過剰なプライバシー侵害(若者たちへの将来の社会的制裁をほのめかす威嚇)』は許されない。
続きを読む SEALDsの奥田愛基さんに対する風当たりの強さ:若者の政治参加を否定しないバックアップの必要性 →
ホストクラブは暴利を得るため『無理な酒量の消費(一気飲み等)』を煽る事もあるが、死人が出れば法的リスクも生じる。ホストを生業にするなら『自分が安全に飲める酒量』を経験的に把握しておきたい。
<ホスト>一気飲み死亡 遺族、賠償求め提訴 大阪・ミナミ
ホスト業であっても、経営者が従業員を死亡させないレベルの最低限の安全管理義務を負うべきだと思うが、実際には『個別の従業員の飲める酒量』を経営者・先輩や同僚が把握しておらず、ある種の『根性論・空気読み』によって気合を入れれば飲めるはずという科学的根拠のない慣習・思い込みが跋扈している危険性がある。
続きを読む ホストクラブでの一気飲み死亡事故:ホストの生命・健康にも配慮したビジネスモデルと教育体制の構築を。 →
政治経済・社会・思想の少し固めの考察から、日常の気楽な話題まで!mixiの日記・つぶやきのログも兼ねてます。