「社会」カテゴリーアーカイブ

高知東生の薬物事件と米国の1970年代のヒッピー文化・サイケ文化

高知東生の犯した薬物犯罪と不倫の女性関係は『人生の罠のテンプレート』だが、麻薬Gメン(厚生労働省麻薬取締局)や警察は内定すると24時間行動を監視し、薬の所持が確実な状況で早朝に踏み込むという。愛人といるラブホへの不意の警察訪問は自宅より驚いたはずだが、逮捕状・捜査令状で入室拒否は一切できない。

高知東生容疑者ラブホで33歳と睡眠中に覚醒剤逮捕

『天網恢恢疎にして漏らさず』で悪事はできないとも言えるが、薬物疑惑の著名人はかなりの確率で警察にマークされ続け、覚醒剤売買のネットワーク解明などで泳がされている。バレてないと浮かれていても、知らぬは本人ばかりで『俎板の鯉』の事も多い。依存性と再犯性は高く、重症になれば身体依存を伴う精神病にも近くなる。

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高知東生の薬物事件の雑感:妻・高島礼子との関係と芸能界引退の役割喪失の影響

高知東生は高島礼子と結婚し食いっぱぐれはなくなったかもしれないが、『俳優・高知東生』という固有名の認知・需要は落ち実質の廃業に至った。恵まれた環境に見えるが、著名人の夫で何もしなくていい状況は自立・自尊・役割をスポイルされる苦悩と表裏にも思える。

自分が稼がないといけないという緊張感や義務感に欠けた日々が、覚醒剤や不倫の誘惑を強めた可能性もあり(元々の性格上の問題もあるかもしれないが)、『小人閑居して不善をなす』といった論語の格言も思い出される。

夫の逮捕に高島礼子「ただただ驚いて困惑」

33歳の元芸能人の女性とホテルで覚醒剤を所持して不倫をしていたと報じられているが、『ただただ驚いた』という高島礼子も、夫にもっと頑張れとは思わず、夫の人相・生活(女性関係)の変化に気づかない程度には自由に放任していたのかもしれない。

経済生活の面では気楽なポジションだが、高知東生という人も一度は芸能人で身を立てる野心を持った人で廃業・無為は本意ではなかった部分があるのではないかと思う。『義父の介護』をするというある種の嘘も『芸能界引退の強引な理由づけ』であり、個人経営のエステを開業したといっても『自分の果たすべき役割の喪失』というのは意外に大きなものである。

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部下に熱いラーメンのスープをかけられた20代の上官が失踪して懲戒免職に:自衛隊・警察など閉鎖的集団生活のトラブル

ラーメンのスープをかける行為は悪ふざけの度を越しているが、何をやっても怒らない奴と舐められたか。経験のない大人しい幹部候補に悪ふざけのマウンティングをしかける部下もいる。

部下に熱いラーメンの汁かけられ自信喪失、失踪 20代の幹部自衛官を懲戒免職

自衛隊は階級社会だが、実地経験のない新人士官だと古参のベテラン兵にからかわれたりいびられる問題もあり得る。概ね人は第一印象で『相手のくみしやすさ・相性の良さ』を見分けたりもするが、体育会系の閉鎖集団では『格下に見た相手をいじる行為』に親密さ・ふれあいだけでなく侮蔑・嘲笑・暴力が加わるリスクはある。

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堀江貴文氏が東国原氏への『てめー発言』を謝罪:橋下徹氏の大阪都構想の議論が発端だった

堀江貴文氏は本質を突く発言もあるが言葉遣いの悪さで損をしやすい。『口喧嘩』は話題を拡散するが信用は落ちる。東国原英雄氏との論争の原因は『橋下徹の大阪都構想』だったが、堀江氏の『橋下氏が大阪都関連の本を出してない』の事実誤認もあった。

堀江貴文氏、東国原氏への「てめー」発言を直接謝罪

堀江氏が、大阪都構想を成功させるために橋下徹は特に高齢者を説得するために『大阪都構想を説明する本』を出せば良かったという発言をして、東国原氏がこれに『本を出すなんてお金がかかるだけで効果がない・メディア出演のほうがマシ』と噛み付いた。そもそも橋下徹は既に『体制維新―大阪都』という新書を出していた。

結論は、橋下徹氏は『大阪都構想の必要性・手段と目的に関する本』を出版していてもなお大阪都構想は実現できなかった。本の出版による宣伝・説得の費用対効果については『出版にはお金・時間なんてかからない』という電子出版を想定した堀江氏にも理はあり、東国原氏の『自費出版は金がかかる』を時代錯誤と見たのだろう。

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北海道釧路のイオンモールで4人が死傷(女性1人が死亡)する無差別事件:現代を生き抜く処世術

無差別殺傷事件は、『孤独・貧困・絶望』をこじらせて自殺ではなく他殺に走る『拡大自殺・巻き添え・社会憎悪・自暴自棄の心理』と関係する。現代は人知れず絶望したりひきこもったりする無数の人が、『不可視化』されて再起しづらい社会であり、大多数は『他害・犯罪』ではなく『自己否定・うつ』に向かいやすい。

男が切りつけ女性4人死傷 釧路のイオンモール (朝日新聞デジタル – 06月21日 16:28)

33歳の容疑者の男は新聞配達のバイトをして、両親・妹・妹の子と暮らしていたという。高齢に近づく親とシングルマザーの妹との同居で暮らし向きは厳しく、将来の明るい見通しも立ちづらかっただろうが『自分の不幸・絶望・怒り』の責任を八つ当たりで無関係な他人に求めても無意味で自分が決めて変わる以外の方法はない。

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電車でイチャつくカップルを迷惑に感じるのはなぜか?:パーソナルスペース拡大と公共空間における縄張り意識

本質は公共空間でのパーソナルスペースの主導権争い。電車では儀礼的無関心で静かにする人が大半だが、カップルのイチャつき、集団の大騒ぎ、不良の屯等は『公共空間の私有感・他者の軽視』で嫌がられやすい。

駅や電車で見かけた迷惑バカップル シートで膝枕?恋人見送りホームをダッシュ!?

儀礼的無関心とは他者に直接声をかけたりはしないが、そこに他者が存在する事に最低限の配慮をした状態。過度のイチャつき・集団の騒ぎ・大声や威圧等は『公共空間におけるパーソナルスペースの平等』を崩す。『カップル・集団・不良の私的領域の拡張』で周縁にいる儀礼的無関心の人が居心地の悪さ(よそ者感)を感じる。

公共空間は私有地ではないが『過度のイチャつき・集団の騒ぎ・不良の徒党や大声』などは『擬似的・縄張り的な私有地(主導権)の範囲』を広げる心理効果がある。結果、周縁者は近くに長居しづらい気分にさせられ、遠慮・萎縮・辞去をさせられやすい。度を超すとカップルやヤンキーの部屋が公共空間に持ち込まれた感じになる。

公共空間におけるパーソナルスペースの争いを考えると、イチャつくカップルも車内の空気・メンバーを見て『安全安心』と判断してからしているはずで、ガラの悪い輩・集団がいればしない。儀礼的無関心で遠慮する相手ならカップルのスペースは拡張するが、遠慮なく声かけする(からかう)輩がいればスペースは急に縮小する。

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