現代は『健康な身体一つで凡人が稼げる手段』がかなり限定され、女性の風俗・男性の土木も大金は稼げない。再び『生まれた家庭・親』によって人生の枠組みや制約が強まる階層化の弊害が出てきた。
「お金貸して」母の無心断れず 生活費稼ぐため風俗店へ
格差社会が階層化社会に進む実感が強まっても、『自助努力でどうとでもなる・環境のせいにするなという自己責任論』が幅を効かせる。だが大学進学・就職・結婚式・持ち家・子育てまで応援してくれ遺産まで残す優しい裕福な親に恵まれた人が、貧者を怠惰・無能と決めつけ自己責任論を説くのは傲慢である。
昔、知人女性の結婚式で格差社会の現実を感じたが、明るくて美人で皆に好かれる花嫁、稼ぎがあり家柄の良いイケメンな花婿、二人には立派な肩書きと経済力を持つ親が控えている。出席者の多くも貧困・格差とは無縁そうな顔ぶれ、現代の社会問題の多くを二人が殆ど意識しなくても良いお膳立てが常にある。
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医師でタレントになるだけでも自己顕示欲は強そうだが、愛情不足やトラウマ、コンプレックスなど何らかの要因で『男関連の承認欲求・支配欲求』が異常に強まって愛情飢餓の泥沼に嵌った印象を受けた。
タレント女医、詐欺認める=診療報酬不正請求―東京地裁
数百万円を散財したホストクラブの関係者から、『あの人を好きだった人なんて誰もいませんよ。お金になるから合わせてただけです』みたいに露骨に嫌悪感・軽蔑感を出されて性格・振る舞いの悪さ(内面などどうでもいいからさっさとイケメンつれてこい等)を語られるのは、飲み屋に入れ込んだ中年おじさんでもそうないだろう。
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セクハラというのは『東大美女図鑑の学生』が隣に座って旅のガイダンスをする仕事を断っているのに無理にさせるならそうだが、本人が自分の美貌なり知性なりを売りにしたアルバイトをしたいなら自由だろう。
HISの「東大美女が隣に座ってくれる」キャンペーン 「セクハラ」批判受け即日中止に
セクシャルハラスメントは『性的嫌がらせ・性的な侮辱やからかい』であって、女性の外見や対話機会、性的魅力を本人の了承の上で活用することはセクハラではないだろう。これを否定するなら、セクシャルなイメージを売りにする芸能活動全般(特に会えるとか握手できるとかのアイドル云々など)もセクハラでアウトになる。
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適切に褒める事は『正の強化子』で自己評価を高めて柔軟な思考・行動を発現しやすくさせる。『無闇な賞賛(へりくだり)・注意しない(何でも容認)』は褒めて育てる教育ではなく、歪な上下関係や自己中心性、向上心欠如、虚弱性になりやすい。
「褒めて育てることの弊害」が囁かれはじめている
『褒める教育』というのは、子供を何でも自分が一番の王様にするための甘やかしではなく、子供の自発的な行動力や好奇心を引き出すために『子供の人格・失敗・試行錯誤を否定しない(頭ごなしに馬鹿にしない)』という事である。適切に『叱る教育』も必要だが、子供の自発性を潰して従わせる『貶める教育』と混同されやすい。
自己肯定ややる気を試行錯誤で伸ばしていく『褒める教育』は、『明るい人間関係+民主的・自由主義的な環境+知性・創造性・自発性が求められる仕事』との相性が良いが、確かに『攻撃的で嫌な相手+ストレスの強い環境+とにかく規律や作業に従う場』などに耐えられない脆弱なメンタリティーを醸成する可能性はあるだろう。
続きを読む 『褒める教育』と『叱る教育』と『貶める教育』:学ばせるのは自発性か服従性か →
現代の少子化対策の難しさは『生きる希望や力を持つ子供の育成』も併せて考えなければならないことで、10~20代の自殺者数が微増傾向にある。まず模範を示すべき大人が人生をエンジョイできていないばかりか、自殺念慮・心中願望を抱いて自殺してしまう事件も少なからず見られる。
「死にたい」通学カバンにメモ複数 中2女子2人死亡
『生きていれば良いことがある』の建前では絶望した子供を救うことはできないが、『いじめ・家族不和・虐待・学業不振・進学就職の不安など具体的な問題』がある方がまだ対策や援助はしやすいかも。生きていれば良いことがあるかは分からないが、自分にとっての意味・価値・関係を作り出す試みの繰り返しを楽しむしかない。
生きていても意味がないとかつらくて死にたいとか言うのが、10?20代の若い人なら『生きていれば良いことがある』は、気持ちの持ち方や長い人生における確率論として正しい面がある。現代の生きづらさは自由・喜びと表裏の関係にある『個人間の差異の拡大』と『所与の居場所がない市場性(コミュニティ喪失)』にある。
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人間社会には待遇の差を人々に納得させるヒエラルキー(階層序列)の仕組みがあるが、学歴は近代社会において機会の平等と公平な競争を建前とする『流動性のある擬似的身分・学習能力の指標』として機能した。
学歴に一番こだわっているのは年収800万円の層だった
学歴は確かに勉強さえできれば、家柄・経済力・コネを問わず取得できる『スタート地点の平等・公平な競争の結果』のように見えるが、明治期の大卒者の多くが余裕のある華族や素封家の出身であり、庶民の子が多少勉強できても経済事由から進学を断念したように『出身家庭の文化・教育・経済・価値』と切り離せない面もある。
学歴を気にするか否かは、所属しているコミュニティ・職業集団の平均学歴や話題の選択・価値観・学閥の有無(上位者の学歴へのこだわり)と相関する。年収800万前後の上場企業の大卒サラリーマンは『高学歴者の多い環境・出身大学に関する話題や人脈』の要因によって過去の学歴を気にさせられる機会が多いためだろう。
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