「社会」カテゴリーアーカイブ

ホストクラブでの一気飲み死亡事故:ホストの生命・健康にも配慮したビジネスモデルと教育体制の構築を。

ホストクラブは暴利を得るため『無理な酒量の消費(一気飲み等)』を煽る事もあるが、死人が出れば法的リスクも生じる。ホストを生業にするなら『自分が安全に飲める酒量』を経験的に把握しておきたい。

<ホスト>一気飲み死亡 遺族、賠償求め提訴 大阪・ミナミ

ホスト業であっても、経営者が従業員を死亡させないレベルの最低限の安全管理義務を負うべきだと思うが、実際には『個別の従業員の飲める酒量』を経営者・先輩や同僚が把握しておらず、ある種の『根性論・空気読み』によって気合を入れれば飲めるはずという科学的根拠のない慣習・思い込みが跋扈している危険性がある。

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18歳の成人年齢化と酒・たばこの解禁問題:何歳から自由と責任を得るべきなのか?

18歳の成人年齢は『高卒と同時に法的に大人扱いされる分かりやすさ』はある。賭博はともかく酒・タバコの18歳(大学1年)容認は『法と現状の乖離是正』になるが、高校在籍時までは紛らわしいので禁止が妥当だろう。

酒・たばこ18歳解禁提言は撤回 自民チーム

現実問題として大学入学時に開催される新入生歓迎コンパ等では酒が飲まれてきたし、キャンパス内ではタバコを吸っていても19歳か20歳かの区別は誰も気にしない、法律と現状の乖離が著しい。高校在籍の段階で酒・タバコを常習的にする層は相当限定的だが、就職や大学に進学する高卒後の18歳では認めてもおかしくない。

今の社会や若者の中心的価値観・清潔や節約志向では、法律で18歳から酒・タバコを認めたとしても飲酒率・喫煙率が高まるとは思えない。法律で禁じられているからしないという感覚ではなくなり、『健康面に悪い・清潔感がない・無駄金がかかる・良いイメージがない・飲酒運転リスク』等で自発的に遠ざかる層が増えている。

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JRケーブル放火事件の容疑者の深層心理,プリウスのフルモデルチェンジ,荒れる小学生の暴力問題など

プリウスの新型のデザインが発表された。6年半ぶりのフルモデルチェンジで好き嫌いは分かれるが、ライトとボディーの複雑な整型技術は似た車種がない。特にリアの曲線の多いライト回りは個性的だ。ボディーサイズはαまで拡大するのに、リッター40キロでアクアの37キロより燃費が良い。

デザインの変更について反論・批判も多く出されてはいるが、いざ販売されればかなり売れるのは確実で、すぐに予約しても納車まで相当待たなければならないだろう。

すっごい斜め! 梶が谷駅前の駐車場が、ピサの斜塔もびっくりの傾きぶり

斜度のきつい駐車場。整地が不十分だった昔は傾いた所が多く、トラックのようにタイヤ前後に木片を挟み滑らないようにする事も多かった。傾きがきついと大型バイクは出せなくなる事も。

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人を襲った紀州犬を警官が「拳銃13発」で射殺,高速道路の渋滞のイライラ

紀州犬は飼育頭数が多く飼主に忠実で一見おとなしい印象を受けるが、狩猟犬の出自で体力・攻撃本能がある。躾が不十分だと、気性の荒さが人への危害に繋がる事もある。

人を襲った犬を「拳銃13発」で射殺した警官に非難の声・・・正しい対応だったのか?

秋田犬もそうだが紀州犬も、日本では飼い犬として見慣れている犬種なので、子供でも気軽にさわれそうな犬に思われやすい。だが躾の仕方や運動量(散歩)の十分さ、人への懐き方などによって、予想外の凶暴性・攻撃性が出て、噛まれて怪我をする事例は多い。柵越しに大人しそうに近寄ってきたから撫でようとして噛まれる等。

中型犬のクラスになると、本気で犬が攻撃を仕掛けてくると、大人でも素手では十分に制御できないので、拳銃までいかなくても安全確保から警棒・木刀の使用がやむを得ないケースはあるだろう。この事件では飼い主の制止の指示さえ聞かないというか、飼い主本人も腕を噛まれ負傷している。飼い方・繋ぎ方の問題も検証すべき。

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“元少年A(酒鬼薔薇聖斗)”を名乗る人物のサイト開設とこの人物のパーソナリティーのどうしようもなさ

『神戸児童連続殺傷事件』を起こした犯人かどうかの真偽は不明だが、『元少年Aの犯行・心理・嗜好・読書歴』と共通していそうな要素を感じるグロテスクかつナルシスティックなコンテンツが掲載されたサイトではある。

神戸連続殺傷事件「元少年A」名乗るサイト開設 自己紹介やイラストなど掲載

作者が偽物だとしても、相当この事件と加害者の心理・履歴・著作などに興味のある人物なのだろうか。こういった思弁的・言語的な自己陶酔(自己顕示)に耽溺していく型の文章には個人ごとの癖や特徴がでやすいから、元少年Aの『絶歌』を読んだ人であれば(私は未読だが)文書の類似性を何となく判断はできるのかもしれない。

本人だと仮定すると、『存在の耐えられない透明さ』というサイトのタイトルが、少年時代に起こした事件の犯行声明文の自己規定や犯罪の動機と重なってくるが、酒鬼薔薇聖斗と名乗っていた加害者は『他人から自分の存在が透明になっていて見えていない(この世界に自分が実在していないという透明な存在感覚)』によって殺人事件を犯したのだと告白している。

その透明な存在感覚や目立つ騒ぎを起こすことで承認されたい自己顕示欲(人格の演技性)が今もまったく変わっていないのであれば、『精神病理・反社会性パーソナリティーの根本部分』は矯正することができなかったとも言える。

犯行声明文で元少年Aは『ボクがわざわざ世間の注目を集めたのは、今までも、そしてこれからも透明な存在であり続けるボクを、せめてあなた達の空想の中でだけでも実在の人間として、認めて頂きたいのである』と書いているが、元少年Aの自己の存在感や承認欲求の異常な偏りは、『猟奇的・劇場的な犯罪行為を介して“あなた達”と呼ぶ“無関係な第三者(世間一般の仮定的他者)”に自分の存在を押し付けるように見せようとしていること』である。

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『老後の貧困化』の恐怖と『公的年金制度』の持続性の危機:日本の高まる貧困率と社会保障不安

公的年金制度が機能している現在の65歳以上の高齢者でさえ貧困率は20%を超える。大量の団塊世代が後期高齢者となる2025年頃から急速に年金の財政状況は悪化する予測で、現在50歳以下だと年金の受給開始年齢の引上げと受給額引下げに耐える準備が要る。

他人事じゃない「老後貧乏」のキョーフ

みんなが老後に貧乏になるわけではないが『雇用形態・所得水準・退職金の有無・貯蓄と投資』によって日本の高齢者の格差は拡大傾向を続けている。若い世代ほど公的年金だけで生活費・医療介護費を賄う老後設計が不可能になってくる。所得中央値の50%以下の相対的貧困率も20%に近づき現役世代の生活自体が厳しい。

『経済成長率・税収・人口動態・平均所得・財政収支・非正規雇用率・基礎年金のみの1号被保険者率+国保の未納率』などから見て、現行公的年金制度をはじめとする社会保障制度は『国民の最低限の老後生活』を守る役割を次第に果たせなくなっていくことがほぼ自明である。現役世代が逆に保険料負担で生活が圧迫されやすい。

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