mixiの『恋愛トピ』で40代の婚活中の相談者男性が、条件がありすぎるや自分の魅力とのバランスが取れてない等と叩かれているが、条件面の釣り合いではさして高望みではない。だが現代では言葉・文字のコミュニケーション力が低いと、婚活や仕事に限らず『自分の本音・魅力』が伝えきれず損することは多い。その例に感じた。
外見・年齢の知覚的魅力がないもあるが、『(ある程度真面目に生きてきたのに)流暢にしゃべれない口下手・気の利いたフレーズのない寡黙』が今ほど認められにくく損する時代はなかったかも。条件はそこそこでなぜ婚活が上手くいかない?の問いは、返信にある『経済的条件がダメでも女性を楽しませていつもそれなりに相手がいる男性』の裏返しでもある。
昔と今では男女の価値観がかなり変わったが、昔の男は『よくしゃべる面白いだけの男(巧言令色)には価値がなく、無口で黙々と働く男に価値があった』が、今は一定の経済力があっても『頑固さ・男尊女卑(精神的DV懸念)・ユーモアや面白みのなさ』は避けられやすく、一緒にいて楽しい安らげるの付加価値が求められる。
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学校の勉強とそれに基づく知識教養が個人の幸福に結びつくかは確かに未知数だが、人生の選択肢は広がる。実利と関係ない知的好奇心・教養趣味の強さは『知る・語る・書くが好き』かどうかの差、『知』は幸福と不幸の両方の種なり。
「学校の勉強なんて役に立たないじゃん!」と言われたら、どう諭す?
世の中、深く考えず余計な知識を蓄えない方が、案外スムーズに気楽に生きていけるケースが多いのも事実の一面ではある。勉強ができる人の方ができない人よりも人生の総体として分かりやすく幸せになるか(精神を病まず天寿をまっとうできるか)というとそうでもない印象もある。読み書き計算レベルは必須の能力としての話。
高学歴で広範な教養・文化・素養の持ち主というのは、その精神世界の版図が広く話題・着想が豊富で、物事の道理と自然の摂理(法則)を一通り知り得ている者ではあるが、身体・欲望軽視の主知主義に陥る事で『感じる事・楽しむ事の価値』が混乱し、社会一般の平均的な幸福・快楽の軸から行為の志向性が脱臼しやすくなる。
続きを読む 学校の勉強は何の役に立つのか?:高学歴者の人生はそうでない人よりも幸せか。真のプラグマティズム。 →
『高齢者の米離れ』のニュースがあったが、朝食でパンよりも米が多いのは世代別では『20代男女』だけというのは意外だった。中高年層は糖尿病・高血圧・肥満などで米(炭水化物)の摂取を抑えている人の影響もあるのだろうが、米は炊くまでにパンよりも手間がかかり、買って持ち帰るのが重たいというのもありそうだ。
パンも好きだが『腹持ち・後味の良さ・おかずとの組み合わせ』では米食に軍配が上がる。目玉焼き(生卵でも卵焼きでも)・焼き魚(鮭・鯖など)・納豆・海苔(佃煮)・漬物・明太子など、米食はあっさり食べられて満足感のある組み合わせが多いな。パンも美味い店の各種パンのバリエーションと味の良さはあるが。
力仕事や山歩きなどをする時には、パンよりも米のほうが体力・腕力がでやすい感じはある。店でステーキなどを頼む時にも、パンではなくライスにするが、パンは肉と一緒に組み合わせて食べる感じではなく、肉は肉、パンはパンと別個に感じてしまいやすい。
続きを読む “高齢者の米離れ”から考えたこと:ごはんはおかずとの相性は抜群で腹持ちが良いのだが。 →
教員に限らず『純粋培養・一組織でのキャリア完結・専門バカ』の問題は、様々なスペシャリストや組織であったが、企業も一般社会の常識・外部の情報から隔離されやすい所はある。
世間知らずの教職員に民間研修が急増中 接客業、電話応対、果ては大型船の操舵まで
ただ専門家・教員・幹部に限らず、社会一般の常識やスキルとして、『他者と対面や電話で気持ちよくコミュニケーションできるスキル』はやはり必要だろう。医師・教員・社長でも電話での応対がハキハキしておらず、何を言っているのか分からないような小声でしゃべったり、一方的に電話を切るなどの非常識な人もいる。
接客接遇・電話応対のスキルは、営業職・受付案内・電話営業などでトップレベルの人の応対は特別な専門性と快適さを持ち一朝一夕に学べないが、企業組織でそれなりの地位や役割を担っているにも関わらず、『話し方・言葉遣い・人との接し方や雑談・声の大きさや礼節』等がガタガタで不快感を与えるようなのは違和感がある。
続きを読む 世間知らずの教職員に民間研修が増える:民間企業と公務員とのワークスタイル・考え方の違いはあるけれど。 →
昭和生まれの日本人にとっては、『ハロウィン』というのはそこまで馴染みのある行事でもなく、9~10月の時期にかぼちゃをデザインしたお菓子の詰め合わせ・雑貨の小物などが売っていたくらいの記憶しかないのではないかと思う。
現在の年齢で、20代半ばより下の世代にとってはハロウィンは、一年の中であって当たり前のポピュラーな行事として認識されているというが、『ハロウィンだからこういった祝い方(イベント)をするという定型的な過ごし方』があるわけではなく、大人も一緒にコスプレをして仮装行列を組むイベントへの参加は、日本全体ではごく一部(主に東京都心部)の人たちがやっているに過ぎないように思う。
大半の人はハロウィンらしいパッケージのアイテム・お菓子、かぼちゃを使った料理・スイーツなどをちょっと楽しむくらいのものではないかと思うが、経済効果が約1280億円でほぼバレンタインと同じくらいの規模だという。
食品・菓子・コスプレ雑貨・パーティーグッズなど含めた経済規模の大きさを考えると、『10月にも何か大きな商機となるイベントが欲しいというビジネス上の要請』があって、2000年代後半くらいから大手チェーン店の商品開発(季節商品)の協力も取り付けながら、電通・博報堂などがマーケティングを仕掛けていった結果なのだろう。
しかし、日本経済の大きさを考えれば約1300億円はそれほど巨大なマーケットではなく、『各世帯がいつもよりちょっと多めに季節物商品でお金を使うハロウィンの過ごし方』が定着していったということかもしれない。渋谷でやっているような数万人以上が押し寄せるような仮装行列パーティーというのは人口が多い都心の局所的な現象であり、地方の人口100万程度の政令指定都市レベルでもそんなに仮装行列が至るところで行われている風景の印象は薄い。
続きを読む 近年のハロウィンブーム:コスプレの仮装行列まで参加する人の比率は低い。 →
日本経済・日本人の労働の歴史を振り返れば、1980年代末のバブル絶頂期に『エコノミック・アニマル』としての日本人の企業・労働への適応力は最高度に高まった。都心の上場企業のサラリーマンは、夜遅くまで働いて夜の街に接待に繰り出し、札束をばらまくような飲み方をして、一日の疲労・ストレスを紛らした。給料は儲かっている会社で勤続年数を積み上げている限りはずっと上がる前提だから、分不相応な金額の車・住宅のローンを組むことの不安も少なかった。
就活と大学教育・価値観の多様化と経済格差の広まり:これからの時代を生き抜く働き方
『右肩上がりの給料と明るい未来・3回以上の大型給与・海外旅行やリゾートの福利厚生・手厚い企業年金の老後保障』などで、毎日ハードワークで人生全体を捧げる絶対の忠誠心を持つ社畜になることに何の疑いも持たずにいられた時代である。
またインターネットも携帯電話もない時代で、みんな30歳くらいまでには結婚してしまう皆婚の風潮も残っていたから、会社の労働・家庭・子供にリソースを投入しなければそれ以外にやることも殆ど無く(現実問題として実際に顔を知っている人の範囲でしか人間関係やコミュニケーションができない)世間体も今より格段に厳しかった。
バブル経済末期は調子に乗った大企業が、学生の質を精査しない青田刈りで、極端な大量採用をした時代でもあり、現在では簡単には社員をクビにできない大企業の『人件費コスト問題』となっている。
一部上場企業でも、ヒラで部下のいない特別な技能・知識・実績もないバブル期採用のサラリーマン(40代半ば)を大量に雇用し続けているが、日本の解雇規制に守られた『バブル期大量採用世代』は企業の構造改革を停滞させる要因にもなっている。
少し前の団塊世代の『ノンワーキングリッチ問題』と並んで容易に解消できない問題であるが、実際は日本の1980年代までの中流階層の豊かさの大部分も、こういった特別な才覚・能力・実績がなくてもいったん組織に入った人を冷遇しない(退職金まで出して長く在籍させる)という企業の家族主義経営に支えられていた背景が大きいといえば大きい。
続きを読む バブル崩壊以後の日本は“失われた25年+変化した企業観・労働意識”の歴史でもある:『日経ビジネス』のシャープのリストラ記事から思うこと →
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