大阪のルームシェアをしていた友人の遺体切断事件、「借金があるから殺害を疑われる」という心理

殺人と死体損壊では量刑が大きく異なるので、容疑者からすれば『死因不明なら知らぬ存ぜぬ(見た時には死んでいた)』になりやすい。事実推測の物証と状況証拠の説得力の問題になる。

「借金あり殺害疑われる」=損壊・遺棄の理由供述―容疑者起訴・大阪切断遺体

常識的には20代女性が突然死するリスクは極めて低く、帰宅して同居女性が心肺停止になっていたら救急車を呼ぶだろう。他殺体でなく、死因が病気だと明らかになれば、『借金で殺害を疑われる』になり得ないのは自明だ。『借金トラブルから殺してしまったの蓋然性』は高いが物証・死因解明がないと合理的推測が多くなる。

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SMAP解散騒動についての雑感:SMAPレベルの芸能人でも事務所に逆らって個人で仕事を得続けることは難しい

SMAP解散騒動は『ジャニーズ事務所の匙加減』によって、タレントがどれだけ個人としての知名度・長年の実績があっても、芸能活動やテレビ露出から干されかねない陰湿な力関係を表に出した。SMAPレベルなら非テレビの舞台・営業は幾らでもあるだろうが、テレビに映らなければ世間一般での商品価値は低下していく。

一世を風靡していた俳優や歌手が、事務所からの独立などのトラブルによって、人気・売上が低下したわけでなくても、突然何の説明もなくテレビ露出が無くなり、新曲・新番組・ドラマなどの宣伝も為されなくなる前例は多く、ジャニーズ事務所も過去に『所属タレントの忠誠心』を試す見せしめ的な制裁を行使してきた。

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オックスファムの報告書『1%のための経済』、世界の富豪62人の資産総額は貧困層36億人分の資産に等しい

NGOのオックスファムが報告書『1%のための経済』で世界で最も裕福な62人の資産総額が、世界人口の半数を占める最貧層36億人分の総資産に等しいとする独自の推計を公表した。グローバル経済の富の集積と格差の拡大が極端なレベルに達し、国民国家の保護規制が崩れ、先進国の一般労働者も賃金下落の圧力に晒され易い。

アメリカだとビル・ゲイツやウォーレン・バフェット、日本だと柳井正や孫正義、三木谷浩史などが富豪上位の常連として知られるが、米国のティーパーティー(茶会)の極右・リバタリアンの『コーク兄弟』などは思想的にも政治的影響力でも厄介な存在だと言われていたりする。

ゲイツと並ぶメキシコの通信王カルロス・スリム・ヘルはその知名度が日本ではまだまだ低いが、実業家としても慈善家としても中南米での影響力は大きく、過去には何回もビル・ゲイツを抜いて世界トップの富豪の座を獲得していたりする。

資本主義以外の代替的な経済システムで上手くいったものがないのが格差拡大の根本問題ではある。結局、お金の交換価値がないと「人が人を支配する世の中(擬似的な身分制・独裁)」になりやすいので、「資本主義の修正版の経済システム」しか実質の選択肢がない。

後は科学技術やロボットによる技術革新のブレークスルーで、人間の生活様式や労働に対する価値観が劇的に変わる可能性くらいしかないかもしれない。

先進国内の格差は、貧しくても教育水準が高い層が多いため、親子間の格差継承を嫌って、敢えて子供を作らない『親世代が中流階層』のボリュームが増えやすくなり、人口減少や国民の教育水準の低下の副作用は大きくなる。途上国は労働需要を超えた『教育のない不満の多い層の人口』が爆発する事で、政治やテロのリスクが上がってしまう。

社会主義の最大の弱点は、個人の自由意志を暴力・法律で規制しないと成り立たないシステムであるため、「赤い貴族」と呼ばれる共産党幹部が封建社会の貴族のように権威化し蓄財し始めることで、逆らえば「思想犯」として強制収容所で洗脳・強制労働(これも思想教育w)・処刑の恐怖政治に堕落しやすい。

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軽井沢のスキーツアーバス転落事故と夜間の山道走行の危なさ:長距離バス事業での高齢者雇用

高齢な運転手の技量・健康に問題があった可能性があるが『安全なコース選定』も不十分だった。冬の深夜に碓氷峠を越えるコース、積雪・アイスバーンがあれば熟練のバス運転士でも危ういと思う。

運転手「大型バス苦手」=昨年末の採用時説明―転落事故で運行会社

バスは転落の直前に大きく左右に蛇行していたとの証言があり、ブレーキやハンドルなどバスそのものの故障の可能性もある。『急角度のカーブ・車幅の狭い道』が数キロ以上にわたって連続する山道・峠道・林道の類を深夜に抜けるのは、大型バスでなくても危険で、何度か走って道を覚えてないと緊張による疲労も出やすい。

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老後の一人暮らし(人間関係ありの非同居)の満足度の高さ:家族が「老後の気の合う相手・助け合う相手」になれているかの問題

20~30代くらいの人でも「老後の孤独・貧困」を恐れている人は多く、その分かりやすい解決法の一つとして相互扶助的な「結婚・子供・家族(法的な関係性・血縁の関係性)」が求められてきたわけだが、現代は「離婚・不仲・性格や会話の不一致」も起こりやすい。

■老後は「1人暮らし」が幸せ 家族同居より生活満足

長く同居を続ける良好な夫婦関係や親子関係を維持するには、「双方の人間性・生き方の相性」と「お互いがストレスを感じにくい距離感・不干渉(相手が望んでいる方法や頻度での関わり合いの仕方)」が必要であるが、仕事のない老後になるまで「本当の相性の良さ・適度な距離感」が分からない夫婦・家族も多いことが一つの問題なのだろう。

近年は「高齢者夫婦のトラブル・老々介護の問題」も増えているが、「話し相手・気の合う相手がいない寂しさ・心細さ」と「世話しなければならない面倒な相手がいる煩わしさ・ストレス」とは違うということである。

一緒にいるだけでほんわか癒されるとか、話すと止まらなくなるくらい会話が面白い(話を聞いてくれて自分のことを誰よりも共感的に理解してくれて新たな興味関心を刺激してくれる)とかいう相手は、残念ながら恋愛の一時期を除けば「夫婦全体における比率」は必ずしも高くないのが現実だろう。

お互いが仕事をしていたり、夫が会社に行って妻が家庭にいたり、子育てに一生懸命だったりすれば、四六時中ずっと顔を合わせて一緒にいるわけではないから、「本当の相性の良さ・適度な距離感」があまり分からなくても、お互いに求められているやるべきことをこなしていくことで何とか上手くやっていけることが多い。

老後に上手くいかなくなる夫婦の組み合わせは「あれこれ構って欲しい(世話をしてもらったり何かに付き合ってもらったりしたい)タイプ」と「基本的に放っておいて欲しい(いつもベタベタ一緒にいたいわけではなく自分ひとりや配偶者ではない友人知人と何かをしたい)タイプ」の組み合わせであるか、あるいは「どちらかがそれまで我慢に我慢を重ねてきて(かなり以前から相手への共感性も興味関心も薄れていて)限界が近くなっているケース」である。

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高学歴女性に対する印象・偏見・コンプレックスと恋愛関係における男女の相互評価(相性認識)のバランス

学歴・知性にコンプレックスがある側に被害妄想の悪印象が生じる事もあれば、学歴・知性を権威的・競争的に示す側が傲慢に映る事もある。学歴に限らず職業・収入・容姿・家柄も落差があれば差異の解釈で印象は変わる。

「高学歴女」ってぶっちゃけどうなの!? 男性には好印象? それとも……

差異があっても差異を『優劣の意識』に結びつけず、『相手の人間性・生き方の価値』をそれぞれの次元で尊重して認め合えるようであれば、学歴の差異は男女関係の障害にはならない。だが何らかの対立でその差異を『相手の欠点(だから高学歴・低学歴は?)』に結びつけた批判が不意に口をつけば関係が修復困難にもなり得る。

差異のフラットな承認を継続的にするのは『倫理・理想の言論(ディスクール)』としては簡単に感じるが、実際は人間の心理には『属性・能力・魅力の差異=優劣の図式』が組み込まれやすく、表面で倫理化された人格が何かのきっかけで突然崩れて、『相手の痛い所をつく嫌な人間性』の影が覗く事(そう被害妄想する)もある。

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