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草食系男子の増加が言われる現代の性の欲望1:エロティシズムの幻想と異性のアウラ

セックスが好きかどうかという直截な質問は、一般論として語るにしてはあまりに『質問に応える者の年齢と体験・価値観・生き方の個別性(人それぞれの差異)』を捨象し過ぎているのではないか。小学生や中学生くらいの年齢であれば、第二次成長期を迎える身体・ホルモンの変化(生殖能の獲得)が、『未知の快楽・異性の裸体に対する幻想(その幻想の友人間での下ネタ・体験談による共有)』と合わさることで、画一的な性欲が喚起されやすい。

男性に聞く!ずばり、あなたはエッチが好きですか「嫌い5.7%」

初めてのセックスに対する感想は人それぞれではあるが、男性の中には『実体験以前の性的幻想・異性の身体の甘美な理想化』と比較すると、セックスそのものの快楽の強度は圧倒的に強いとまでは言えないような気がするという感想を持つ者も多い。無論、慣れていないことによるプロセスのぎこちなさや技巧面・配慮面での未熟さなども関係するが、複数の異性と経験を重ねてある意味での性的な慣れや性行為の機会増大が生じると、今度は『未知の快楽・異性の性的身体(行為)に対する幻想』が打ち崩されてしまう。

セックスの欲望というのは逆説的だが、好きな相手と同棲・結婚するなどして性行為の機会があまりに日常化してしまうと段階的に衰えていき、『快楽・幻想(イマジネーション)のエロティシズム』から『安心・情愛の絆(つながり)の確認』のような行為へと質的な変遷を遂げる。

もしくは、一定期間の経過後にセックスレス(極めて稀な行為頻度)が当たり前となりやすく、10年、20年とずっと一緒にいてもセックスの欲望がその相手に最高に強く維持されている(法律的・倫理的・情義的な制約によってそうするしかないという意味合いではなく)というケースは、生物学的な生殖・脳機能の仕組みから考えてもおそらくレアだろう。

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夫婦間の『会話の短さ・欠如』は珍しくないかもしれないが、

意図的かつ長期間の『無視・無反応』は実質的な関係の破綻、相手の人間性の否定のようなものだろう。

夫が妻を「23年間無視」 長期間の会話ゼロは「精神的DV」なのか?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130520-00000392-bengocom-life

口を開けば喧嘩になるだけなので話さないようにしようなど、双方が同意の上であれば、お互いが家でできるだけ顔を合わせないようにしてそれぞれで生活をする『家庭内別居・家庭内離婚』という形態もあり得る。

しかし、どちらかがそういった冷戦状態に精神的に耐えられないのであれば『別居・離婚』に至ることになるだろうし、一言も話したくないとか相手が話すこと全てにイライラするとか、顔も見たくないとかいうレベルになると、通常は共同生活は著しく困難となり別れるだろう。

生活を共有していない恋人時代には、会話が少ない(弾まない)とか全くないとかいうことは、よほど無口(寡黙)な人でないと余り考えられないが、付き合いが長期化したり生活時間を共有しはじめると、『共通の話題がなくなる人・相手の話すことへの興味がなくなる人・仕事や家事育児が忙しくて雑談する気持ちの余裕がなくなる人』もポツポツと出始める。

相手のことを知りすぎて話すことがなくなるという場合もあるが、『相手の話しかけてくる内容や質問に意識を向けて答えるかどうか』ということが重要であり、それと合わせて『相手がゆっくり会話できるような余裕・時間がある状態にあるかどうか』の見極めも大切である。

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