16歳で出産して夫婦で自立的生活をしている高校生夫婦は羨ましいのか?:早婚・早い出産のメリットとリスク

中年で結婚・子供を今から求めている人は羨ましいかもしれないが、16歳からの実際の不自由・拘束を経験せずに語ってるだけで当事者・同世代の感覚とは違う。

16歳で出産、親から自立して生活する高校生夫婦が羨ましい! 学校に通いながらバイトで家計をやり繰り

37歳の人が16歳の頃に子供を作っていればもう21歳かあ、後は第二の人生を楽しむぞというのは『子育てをしてないのに子育てが終わって成人の子がいる気持ちになれるから羨ましいだけ』で、実際に16歳で子供を持ち他の同世代が自由に勉強や恋愛をやっている時に働き詰めで育児をするのは、大半の現代っ子は嫌がる。

30~40代になって、10代の早婚・早い出産が羨ましいと思うのは『後付けの理論(中年期の意識・経験のまま若い頃のIfを想像して美味しい所だけ得る妄想をする後知恵)』に過ぎない。恐らくタイムスリップしてもあれこれ計画・予測をして、10代で相手と人生をがっちり固定はしないだろう。

10代で妊娠する生徒はある程度の人数がいるが、大半は親の強い反対や育児困難などで堕胎する。出産育児する10代がいてもマスメディアでカミングアウトする人は少なく、数年すれば20歳くらいの若い夫婦になるだけ。この高校生夫婦は結果責任を取った意味で立派だが、メディアに敢えて出る事が珍しいのかもしれない。

全体として出生数は微減傾向にあり20代~30代半ばの未婚率も上がっているが、家庭環境・学歴・キャリア・交遊関係・階層性(帰属コミュニティ)などから『早婚・早い出産』と『晩婚・遅い出産』の二極化が今後も進むのではないかと思う。

早婚の最大のリスクは、やはりスピード化社会で精神成熟の遅れ(人格・生き方の固定化の回避)が進む現代では、『自分も相手も大きく変わらざるを得ない』ということであり、10代(10代では自分が何者なのかもよく分からずその後の環境変化や出会いも多く、価値観や気持ちも揺らぐ)の婚姻の離婚率はやはり高くなる。

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