23歳母親による薬物(降圧薬)を用いた子供殺害:どんな背景があったのか

望まない出産で育児のモチベ―ションや親になる覚悟、実家の支援も足りなかったか、自分の人生の障害のように感じたか。やる気ある母親でも育児うつは少なくない、嫌々やる意識では遠からず問題が起こる。

「施設から預かった」とうそ=逮捕の母親、周囲に―警視庁

逮捕された23歳の母親は、自分の母から育児について注意されていたというが、妊娠から出産までの状況、出産後の本人の発言・態度などから『乳児殺害・ネグレクトの兆候』に気づいて、施設に預けないまでも実家で複数人による育児体制・本人に子育てを納得させる動機づけの場が築ければ結果は少し違ったかもしれない。

実家の庇護・支援や親との関係性が上手く機能していなかった可能性もあるので、家族・親との協力体制がどこまで期待できたかも分からないが、『薬物投与・毒物による殺人』というのは、一般に当事者意識の罪悪感を減じる方法で、目の前の現実・他者から逃避的で自分の手を物理的・感覚的に汚したくない加害者が選びやすい。

物理的暴力による子供殺害はうるさいとか眠れないとかの『怒り・興奮(衝動制御困難)』が中心だが、毒殺ははじめからいなかったことになればいいのに、死因が不明ならいいのにという都合の良い自己中心的な『現実逃避(責任放棄・間接加害の計画性)』が中心であることが多い。

現代人は一般に『現実の一義的な確定(それを選んだら普通は後戻りできない)』に迷う、一度すると簡単には途中でやめられない結婚・出産も後ろ倒しの晩年化・高齢化が進む所以でもあるが、20代前半での出産育児(更にシングルなら)は確かに他の同世代と比べれば過酷だがうまく乗り越えれば先憂後楽になる人もいる。

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