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Amazonの『オールタイムベスト小説100』について

Amazonの普段の『総合売上ランキング』は、大型書店で平積みされている本とコミックばかりが並んでいて、読書家にとっては殆ど使い物にならないのだが、Amazonが13年間のビッグデータを駆使して選んだ『オールタイムベスト小説100』は、“読みたい小説で外れではない作品”を探している人には役立つかもしれない。

昔は小説が好きで絶えず読んでいたが、近年は新書や専門書といった『知識・情報を得るための読書』を優先しているためもあって、1ヶ月に2~3冊読むか読まないかのペースとなり、比較的新しい作家の作品については全く読めていない。

流行作家では、伊坂幸太郎や東野圭吾くらいの時代で止まっている感じもあるが、何らかの不可思議な事件や謎を解いていくタイプの広義のミステリーと実際の歴史上の人物や出来事に題材を取った歴史小説がやはり好きである。最近は、登山や自然の猛威を題材にした新田次郎の『山岳小説』も好きで過半の作品は読んでしまったのだが、個人的には登山家の加藤文太郎をモチーフにした『孤高の人』の人物描写や人生観に共感させられるものもある。

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スマートフォンの利用時間と読書時間:本を読む習慣は善き習慣なのか?

スマートフォンを使い始めてから“紙の書籍+電子ブック”で読書量は増えたが、スマホで使っている“honto”や“Kindle”の電子ブックは、クレジットカードを登録しているとその場で即座にダウンロードして読み始められるため、実際の書店で本を買うよりも多くの冊数をついつい買ってしまいやすい誘惑がある。

一日に自由に使える時間は有限なのだから、スマホを『電子ブックの読書以外の用途』にも使えば読書時間が減りやすいなどというのは、自然法則のように明らかに予測できる結果だとしか思えないのだが、『読書』というのは実学・知識習得の勉強のためでもなければ、良くも悪くも物語や文章、世界観を楽しむという趣味の一環に過ぎない。

スマホ使うほど読書時間減る傾向…読売世論調査

読書家で『読書する習慣が社会的・知的に良い習慣とされているから読むのだ』という人は恐らくいないのであって、『読みたい本・増やしたい知識(雑学)・味わいたい物語・知りたい対象がそこにあるから読まずにはいられない』というだけである。

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