高2男子生徒による祖父母殺害事件と無差別的な破壊衝動

祖父母に対する憎悪の鬱積のような理由もなく、高校生活が上手くいかないストレスを解消するため、祖父母を殺害したという動機は理解しがたい。「誰でも良かった」と供述しているようだが、ストレスからくる破壊衝動の発散方法の異常性か。

祖母殺害容疑で高2男子生徒を逮捕 「誰でもよかった」

反抗期にある思春期の子供が、親(祖父母)から勉学・進路・異性交遊などについて毎日うるさく言われて、それに耐えられず家庭内暴力を振るうようになるという事例はありふれたものとしてある。しかし『殺害そのものを目的とした家庭内暴力』はよほど激しい虐待・支配・侮辱の持続でもない限りは起こりにくいものだ。

この事件は、殺した祖父母と同居していたわけではないから、日常的に祖父母から気に入らないことを言われ恨みを溜め込んだケースにも当てはまらない。『祖父母に恨みはなかったの加害者少年の供述』を額面通り信じられるかの問題もあるが、学校のストレスだけから祖父母殺害は普通は(特に良好な関係なら)考えられないが。

間接的自殺(自分で死ねない身勝手な加害者の死刑要求)の要素もある無差別的な通り魔事件であれば、『誰でも良かった』という動機がそのまま真意であることもあるが、親族を狙った事件で『誰でも良かった』は珍しい。セルフコントロールやストレス対処、行動の影響の想像力も精神的な発達課題として重要なものであるし、供述通りに「無差別事件」であるなら自分自身の怒りや欲求不満を責任転嫁しないだけの性格・精神の成熟が必要だったのだろう。

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