人間の寿命の限界は125歳:長寿・老いの遅さに近づくほど人は少子化・先延ばしになりやすい

近代化は『寿命の延長・知性と技術の向上』をもたらしたが、老い・死を間近に感じない時代は『少子化・成熟拒否』を招く。老いは嫌悪されるが老いがなければ世代交代せず死の恐怖も強い。老いて弱るから諦めやすい。

“人間の寿命の限界は125歳” 平均寿命は伸びている一方、110歳以上は減少傾向

子供を作ることによる遺伝子保存は『不完全かつ進化的な自己保存』で、自分がいつか老いて死ぬから子供を産みたくなりやすい。『不老不死に近づく何百年?何千年も生きる科学技術(出産可能年齢も数百年)』が開発されれば子孫は滅多に作られなくなり、文字通りの不老不死なら脳・意識が変性して生殖本能が薄れるだろう。

両性生殖には遺伝子多様性を高める生存戦略が織り込まれているとされるので、科学的には『同一遺伝情報を持つ個体』だけの集団が何千年以上も生きれば環境・ウイルス等の変化によって絶滅リスクを負う事になる。不老不死・遺伝子操作=あらゆる病気や障害を随時に治癒可能な条件というのは、もはや人間・生物ではないが。

生殖の優先度が衰えた現代人でも、女性は『出産可能年齢』によって精神的・現実的に焦らされたり決断することも多いが、これが『数百年~数千年の出産可能期間』か『人工的・技術的な自分の子宮を使わない出産』ならいつでも出産できる安心感・保険意識から、結局いつまでも出産しない(今でなくて良い)になるはおよそ確実ではないかと思うが。

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