人に嫌われることに恐怖する心理と必然的な相性による人間関係の取捨選択

好かれやすさと嫌われやすさの傾向的な特徴はあるが、大人になれば『浅い付き合い』なら礼節のある相手を一方的に嫌って傷つける人は、まともな人には少ない。『深い付き合い』というのも、『相手の選択・相手との相性・時間や気持ちのキャパの問題』であって、『単純に人から嫌われる』というのとは異なることが多いものだ。

例えば、恋愛や結婚は『まずまず好きな相手』がいても、『ひとりだけを選ばざるを得ない関係』であり、嫌われていなくても誰かひとりに相手を決めれば、その異性とは疎遠になっていかざるを得ないところがあるわけである。

「嫌われ恐怖症」と脳の関係。嫌われたくない心理は恋愛にどう影響する?

全員に好かれることは不可能だが、『自分から意図的な不快感や傷つきを与えない常識的な配慮』ができていれば良い(嫌なことを指摘されて改められることなら改めて)。親しくなれそうな人とは親しくして、攻撃してきそうな人とはやや距離を置いて牽制・融和し、離れていく人はまたいつかねで送る自然なスタンスが心地よい。

自意識・集団の優越競争が起こりやすい学生時代なら、自分に落ち度のない一方的ないじめも起こる恐れがあるが、自分にとっての自然で常識的な振る舞いや会話をしているのに『嫌われる相手』というのは、基本的に相性が悪いか興味関心の範疇に大きなズレがあることが多く、無理に近寄っても不快な思いをする可能性は高い。

良い悪いの区別でなく『住む世界が違い過ぎる相手(観念・行動・価値観・関係の判断基準が極端に対立)』とは、『短期的・目的的な協力やすり合わせ』はできるが、『一緒にいて楽しい・安らげる・もっと話したいテンション』にはなりにくいかも。様々な他者に合わせる事はできるが、好んで近寄りたいハードルは別にある。

自分にとって最低限の礼儀・配慮・態度・言葉があれば、『嫌われることを過度に恐れる必要がない』というのは、結局のところ、『自分を完全に押し殺さないと付き合えない相手』は長続きしない相性の良くない相手である可能性が高く、『自分から好んで一緒にいたい相手』ではなくなってくるから嫌われても受け入れやすい。

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