ラスベガスの銃乱射事件で59人死亡、500人以上負傷で米国史上最悪の乱射事件:スティーブン・パドック容疑者について

「戦争の局地戦・テロ」でも一度でここまで大量の死傷者は出ない。銃社会で無防備なイベント会場を確信犯で狙われれば、防御手段は皆無に等しい。元会計士・カジノ常連・銃マニアのスティーブン・パドック容疑者(64)に何があったのか。

いくら合衆国憲法で市民の銃武装権が認められているといってもマンダリンベイというラスベガスの高級ホテルは、部屋に16個もの銃器を持ち込めるほど、持ち物に対してフリーパスなのか。分解して持ち込んだとしても、相当な荷物の量で重量も数十キロ以上にはなる。自宅には銃器・爆発物を50近くも保管してたようだ……。

スティーブン・パドック容疑者は、最近になって1日1万ドル以上をラスベガスのギャンブルに突っ込んで、負けがこんでいたと伝えられた。単純に考えれば「ギャンブルで大金を負けた腹いせでの無差別テロ(拡大自殺の巻き添え)」だが、ギャンブル依存症と反社会性パーソナリティー障害を重複していた可能性もありそうだ。

パドック容疑者が乱射事件に使用した銃器は、セミオートマのライフル銃をトリガークランクという装置で連射できるように改造していたというが、こんな自衛に不要な部品がネット通販で50ドルで買える米国の銃社会は異常だ。1万人以上の人が集まる夜の屋外ライブだと「32階からの射撃」は回避以前に発射場所を特定不能。

パドック容疑者の父親は銀行強盗犯(恐らく人を死傷させた強盗犯)で、FBIから特別な警戒を要する凶悪犯として全米指名手配されていたという報道もあったが、まっとうに会計士として社会適応しているように見えたパドック容疑者がより異常で凶悪な事件を起こしたのは遺伝・トラウマ・環境含む何かの因縁なのだろうか。

常識的には64歳の年齢で全財産を失うほどギャンブルで負けたとしても、他人を巻き添えにして自殺しようという発想にはならず、自分一人が銃器の一つで自殺すれば良いとも思うが、社会憎悪・他者否定を基盤に持つサイコパスめいた資質のあった人なのだろう。共和党・トランプ大統領は事件後も銃規制に消極姿勢を崩さない。

銃所持が認められている国・地域で大量殺戮犯が出た時には、かなりの確率で自宅に「自衛限度を超えた大量の銃器・弾丸・爆発物」が保管されている。銃社会でも個人が所有・保管可能な銃器の種類・数と弾丸数を規制すべきで、個人が自衛目的で数千発も弾丸を持ったり全自動のマシンガンのような重火器を持つ必要がない。

保守派の政治家と有力者、全米ライフル協会の利権団体、アメリカ合衆国の建国精神と銃器使用の開拓史、自立自尊のハンティング文化、多民族国家の治安の悪さが「アメリカの銃社会の正当性」を支え続けているが、田舎の狩猟・自衛は別として、都市部での銃器所持(ホテル・高層階への持ち込み)は規制すべきだろう。

1986年以降は連射可能な全自動小銃の一般人向けの製造は中止されているとあったが、販売まで禁止されているのだろうか。ラスベガスのあるネバダ州はアメリカでももっとも銃規制の緩い地域で、銃器所有の届け出制が義務付けられておらず、個人がいくらでも大量保有できるという。ホテルへの銃器持ち込みは23丁だった。

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