「科学技術」タグアーカイブ

人間と区別できないほど精巧なロボット(ヒューマノイド)の開発と『不気味の谷』というハードル

ロボットの外見が人間に中途半端に近づくと不気味に感じる『不気味の谷』は、『生命か非生命か・人間か非人間か』を区別する認知モジュールの混乱に原因があるのか。ヒューマノイドという科学技術の夢。

ロボットが人に近付くには、超えねばならない「谷」がある

SF的な想像力が刺激されるが、人間の科学技術が『知覚的な不気味の谷』を超えるロボット(ヒューマノイド)を製造し、社会の倫理感覚が『ヒューマノイドの量産+マンパワー・性的対象の代替化』を許せば、人類は『人の力の需要が激減したユートピア』の中、生物種としての寿命を終える可能性がある。

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水の痕跡がある火星にはどんな生物がいる可能性があるのか?:宇宙探索と地球外生命体の夢

太陽系の惑星では火星は生物が存在する可能性が高い星だが、気温・重力・水だけでも地球より過酷な条件が多い。地球外生命体の発見・テラフォーミング(惑星改造)・惑星間移動は、宇宙に対する人類の知性の挑戦。

「火星に水」があるならどんな生物が生存できる?

火星に大型の生命体や知的生命体が存在する可能性は低いが、『地球の局所的な過酷環境よりも過酷な環境に適応可能な新種とその遺伝子配列』が分かれば、遺伝子工学・医療や薬剤開発への応用に期待できる。ただ地球に存在しない生物やウイルスの取扱いには細心の注意が必要で、未知の毒性・感染力の危険性もある。

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ロボットスーツHALのCYBERDYNEが『小脳機能・学習型汎用AIの搭載』でPEZY Computingと資本提携へ

介護ロボットスーツのHALで有名になったCYBERDYNE社(筑波大出身のベンチャー企業)が、PEZYComputing社と資本提携して『小脳機能』と『学習型汎用AI(人工知能)』のHALへの搭載を目指す。姿勢・運動の小脳機能と人の指示に従う知能がロボットスーツに搭載されれば介護以外の応用も広がる。

HALは部分型ロボット(サイボーグ型ロボット)のパワードスーツだが、現時点では経営的にも技術的にも成功を収めているわけではなく、CYBERDYNEの評価は『近未来の部分型ロボット市場での優位』に依拠している。人の身体機能の補助・向上と外的刺激・言語指示への対応でPEZYのプロセッサとAIが使われる。

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人工知能(AI)・ロボット技術が進歩した未来の社会はどうなっているのだろうか?:希望と不安の両面がある

人間と同等以上の人工知能とそのAI搭載の権利のないロボットは『倫理的問題を捨象した未来の奴隷制』か。過渡期に『失業者の増大・関係性の混乱・依存的堕落・少子化加速』等の大混乱が想定される。

クリエイティブな仕事は人工知能に奪われる!? 2045年問題の行方

人間と極めて近しい外観と知性、実行能力を持ったロボットなりヒューマノイドなりが製造された時の最大の問題は、『自我のない有能者としての機械』が人の命令によって『人間の様々な欲望を満たす都合の良い非生物の他者』として自己複製を続ける事の存在意義を、AIが自省的に考えないままでいてくれるかという事かも。

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レイ・カーツワイルの“Singularity is Near”:人工知能が人間の知能を超える時。

レイ・カーツワイルは著書“Singularity is Near”で、人工知能が全人間の知能を超えて労働や社会を劇的に変化させる時点をSingularity・特異点と定義した。カーツワイルの想像力豊かな特異点予測は2045年、『自動運転車・遺伝子工学・機械自己複製』もプロセスに含むが、科学技術の極端な進歩には『光・影の両面』がある。

幸いにも病気・事件事故に巻き込まれて早死にしなければ、2045年の景色は何とか眺められる年代。その時は僕も高齢者の一員、その時代の技術・道具・システムなどを素早くキャッチアップできてるか分からないw現代は厳しい未来予測が多い一方、科学知の先端で研究できるような人にとっては面白い材料が増え続けている。

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ハウステンボスに作られたロボット従業員が働く変なホテル:機械化・自動化がもたらす未来

このロボットが従業員をしているというハウステンボスのホテルは1泊9000円なので、試しに泊まってみたいと思った。

ロボットの従業員、自動化システムで運営されるハウステンボスのホテル

『ヒューマノイドの外観・性能・対話能力の向上』は少子化・社会保障を含め人類の未来の生態システムに影響を与えるだろう。

人との見極めが困難なほど高機能化され外見も改良されたロボット、人よりも確実かつ原則的な管理システムを運用できる人工知能(AI)は『人間の労働・役割の必要を減少させるディストピア』として古典的SFから題材にされ続ける。ヒューマノイドの技術向上と普及は人の存在意義や固有性の尊厳を損ねるという人もいる。

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