ハウステンボスに作られたロボット従業員が働く変なホテル:機械化・自動化がもたらす未来

このロボットが従業員をしているというハウステンボスのホテルは1泊9000円なので、試しに泊まってみたいと思った。

ロボットの従業員、自動化システムで運営されるハウステンボスのホテル

『ヒューマノイドの外観・性能・対話能力の向上』は少子化・社会保障を含め人類の未来の生態システムに影響を与えるだろう。

人との見極めが困難なほど高機能化され外見も改良されたロボット、人よりも確実かつ原則的な管理システムを運用できる人工知能(AI)は『人間の労働・役割の必要を減少させるディストピア』として古典的SFから題材にされ続ける。ヒューマノイドの技術向上と普及は人の存在意義や固有性の尊厳を損ねるという人もいる。

ハウステンボスの従業員ロボットが運営する『変なホテル』は、現段階でこういったレベルでホテル経営を機会化・ロボット化して経費削減や新しい体験ができるよというコンセプト型ホテルに過ぎないが、50年100年先になるとどこまで技術革新が進むかは未知数。車も交通無線インフラと連動した全自動運転車研究は進む。

市場原理におけるロボット化・技術化は、工場のマンパワーの労働力・人件費削減と同じで『企業の競争優位性』によって普及するが、ヒューマノイドはその人工知能・表情・動きの性能次第では『人間との本質的な代替可能性』を持つので他の部分的ロボット技術と同じレベルでは語れない。高齢化社会・無縁社会の後押しもある。

『自我・人権・疲労のない人同等の機能を持つロボット』は、ブラックな労働や少子化・社会保障の背後にある『都合よく働かせられる・法律の規制などにかからない・他者の他者性という批判や拒絶のリスクがない』など他者との雇用契約や私的な交渉・説得・集団行動・付き合いのストレスで疲弊する現代人の本音の解消もある。

ヒューマノイド研究は高度になればなるほど、生殖医療技術と同じように倫理的な反対意見や批判も増えてくる分野だが、『高度な知能・判断・対応力を持つ個体の製作』は、一神教的には『神による人間の創造(全自動化されたロボットだけで生産が自律すれば人の傲慢が極まる)』のアナロジーとして禁忌感を煽る部分もある。

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