18歳の成人年齢化と酒・たばこの解禁問題:何歳から自由と責任を得るべきなのか?

18歳の成人年齢は『高卒と同時に法的に大人扱いされる分かりやすさ』はある。賭博はともかく酒・タバコの18歳(大学1年)容認は『法と現状の乖離是正』になるが、高校在籍時までは紛らわしいので禁止が妥当だろう。

酒・たばこ18歳解禁提言は撤回 自民チーム

現実問題として大学入学時に開催される新入生歓迎コンパ等では酒が飲まれてきたし、キャンパス内ではタバコを吸っていても19歳か20歳かの区別は誰も気にしない、法律と現状の乖離が著しい。高校在籍の段階で酒・タバコを常習的にする層は相当限定的だが、就職や大学に進学する高卒後の18歳では認めてもおかしくない。

今の社会や若者の中心的価値観・清潔や節約志向では、法律で18歳から酒・タバコを認めたとしても飲酒率・喫煙率が高まるとは思えない。法律で禁じられているからしないという感覚ではなくなり、『健康面に悪い・清潔感がない・無駄金がかかる・良いイメージがない・飲酒運転リスク』等で自発的に遠ざかる層が増えている。

少年法改正の議論とも絡めれば、高校に在籍していない18歳以上を『成人同等の法的な扱い(実名報道・量刑)』にすることは、一定の犯罪抑制になるかもしれない。高校を卒業・中退などした後にどこにも帰属せず何もやることがない等で、金目当て・憂さ晴らしの不良集団化(犯罪集団化・内輪揉め)するケースが多い。

多少の非行はあるが嫌々ながらでも、とりあえず学校に所属して、先生や友人からの監視・指導・干渉がある状態であれば、いじめ犯罪などを除いてそれほどの凶悪犯罪を起こす未成年は少ないが、18?19歳は社会的身分・心理状態・仲間関係が不安定化しやすく帰属ややる事がないとギャング集団化するリスクがかなり高まる。

ある意味で『宙ぶらりんな心理・社会・職業の状態になっているアウトロー的な現在の未成年者(18?19歳)』は、『自意識・責任感・集団形成』は子供っぽさを多分に残しながらも、『腕力(暴力)・欲求・悪知恵』では大人とほぼ対等になってくるので、まだ未成年だからの甘えと暴走が悲劇(大きな犠牲)を生む事がある。

昔は、馬券は20歳以上でも学生・生徒の身分では購入できなかったのだが、平成17年の法改正で年齢が20歳以上であれば学生でも誰でも購入できるように変わったようである。

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