別れ話で交際相手を脅迫して、飛び降りさせた男が逮捕:DV加害者になりやすい男の言葉・特徴

DV被害に対しては『ゼロトレランス(不寛容)』の毅然とした対応で、一回目の暴力で別れたほうが暴力のエスカレートやストーカー化・殺人を回避しやすいが、DV加害者は共依存的な相手を見出す嗅覚に優れる。

<殺人未遂容疑>交際相手を脅迫、飛び降りさせる 大阪

DV(異性間暴力)は境界性・自己愛性パーソナリティ障害との相関もあるので、見捨てられ不安の強さが『過剰な執着心・独占欲・管理束縛・衝動的な行為』となり、『別れ話』を持ち出すことは命懸けの行為になりやすい。恋人のモノ化・所有物化の心理で、相手の自由意思が尊重できず、愛情と支配を混同する。

交際の初期の段階であれば、DVをする男性でも暴力を振るわないことが多いが、『(好きだからの)管理束縛・(お互いのためにの)閉鎖的なルール設定・(愛情があればこれくらい当然の)過大な要求や指示』など段階的に相手の従属性を引き出していき、自分の自己愛的な世界観や異常な常識に取り込んでいく。

自分が暴力を振るわれても仕方がないことをした、暴力は相手の愛情や苦しみの現れであるというようなある種の洗脳だが。

DV被害に遭わない為には、知り合って交際の浅い時期から『DV男はいかなる理由があっても最低で許せない・一回でも暴力があれば自分は別れる』などの意思を明確に示し、相手の顔色や反応を伺ってみれば性格傾向は掴める。付き合い方が常にウェットで密着的・依存的な独占欲を強調する場合は一定のリスクはある。

そういった『二人だけの相互に縛り合う世界観』にどっぷり浸かるのが好きな女性も多かったりするので難しい。『関係が上手くいかなくなった時・別れ話になった時にこの相手はどう振る舞うだろうか』について少し想像力を働かせて、切れて暴れたり話ができなくなる図が浮かぶなら慎重になったほうがいい。

『お前がいないと生きていけない・別れたら頭がおかしくなる・他に好きな人ができたら何するか分からない』などのフレーズは、恋愛が上手くいっている間は強烈な愛情の現れにも聞こえるが、相手の気持ちと無関係な一方的な執着心・独占欲の現れと解釈すれば怖い言葉でもある。

DV被害を受け続けている相手と、『二人だけの場所』で別れ話を切り出すことは、一般的に考えて極めて危険なことではある。相手はどんな説得や条件を出しても『絶対に別れないという結論』を固めているのだから、本気の別れを告げれば告げるほど『泣き落としから脅迫性・殺害性への転換』が起こってくる恐れがある。

別れ話がもつれてきて、相手が怒ったら殺人・傷害・ストーカーを含めて何をするか分からないタイプならば、自分がいつでも部屋から逃げ出せるポジションに立ち、『俺が今から殺すか、自分で死ぬかどちらかを選べ』という狂気じみた脅迫に出る前に、一目散に部屋から走り出し当面は姿を晦ますしかないかもしれない。