“タケノコ採り・山菜採り”で入残する人の遭難事故。登山以上に道迷いに対する注意が必要。

タケノコ・山菜採りの入山は、正規の登山道から逸れて藪・草むらの中に入っていって方向感覚を失ったり、崖に近いような場所にまで無理に入る事もあるので、登山目的の入山より危険な場合もある。

タケノコ採りシーズン、遭難17人 秋田、3人なお不明

森林限界に達するような高山ではタケノコ・山菜などあるはずもないので、基本的に低山の山麓周辺や高原から山にちょっと入ったような場所で山菜を探すことになる。こういった『複数の低山が並んでいるような場所』は奥行きがあり、山中の道も複雑なので、登山道・尾根筋が明確な高山よりも『道迷い』のリスクは格段に高い。

基本的には、自分たちが脇道や草地に入ってきた『正規の登山道』の場所や方向が明確に分かる範囲のところまでしか入らないほうが良いし、奥深くまで入っていくなら目印となるようなテープや紐を要所要所につけておいたほうが安全だろう(登山道ではないので赤・黄以外のテープを使って帰り道で回収しておく必要はあるが)

『山の幸』である山菜やタケノコは採れたてが美味しいが、最近は地権者の専有意識の高まりもあって、山に『タケノコ掘るな・山菜採るなの看板』が出ていることもある。昔は山菜は暗黙の了解で共有財のようになあなあで扱われ、各人が取り過ぎないようにすれば自由に採集できたが近年は乱獲・法律遵守など事情も変わっている。