洋服屋さんで店員に話しかけられたくない心理:理想の接客対応とビジネスの成果はどこにあるのか?

高級店や常連客・年配客では、店員から愛想よく話しかけられないと『サービスが悪い・気の利かない店』と認定されたりもするので、『店舗の客層・価格帯・客の動き』等から判断できるのが『販売のプロ』ではある。

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ユニクロやしまむらなどファストファッションのチェーン店での買い物は、『顔を覚えられない(覚えていないふりの)接客・匿名的な買物』のほうに逆に付加価値があるが、高級ブランド店にまではいかない中間価格帯のセレクトショップの接客態度はなかなか難しい。店舗面積が手狭な店は特に対話・接客ありきの販売の想定になりやすい。

大規模なチェーン店ではない、アパレルショップが接客ありきの販売にこだわるのは、やはり『一見さん』だけではない『常連化』を目指すから。理想的なビジネスモデルは『季節毎に来る・店員との信頼のある常連客(服の趣味・履歴を把握して気楽に話せる常連客)』を掴む事だが、そのレベルの店員が少なく時代も変わった。

匿名的なチェーン店のマニュアル接客は、『個人を識別しない接客・何回も来ている客でも原則初対面扱いする接客』であり、現代ではこちらの方がドライで心理的負担も少なく好まれる傾向が強い。顧客の顔・名前・購買履歴を把握して丁寧に接遇する百貨店・高級店型が衰退した理由の一つともされる。

『定型句以外の個別の接客・販売』が求められる常連客・年配客、高額商品メインの店はあるが、今はコンビニやドラッグストアにも高齢客が増え、人ごとに接客・声かけを変えるチェーンも出て、『誰にとってもベストな接客』の画一的定義は同一店内でも困難に…定型句のみの受動対応にも苦情は出るし、売上が落ちる事もある。

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