組み体操の骨折事故で危険性の指摘が続いている:一定の“高さ制限”は必要

昭和末期には、9~10段まで高さのある組み体操はやっていなかったように思うが、規律訓練的な教育目標には合いそうだ。昔の運動会は騎馬戦、棒倒しとかが人気で、組み体操とは違う危険性もあったが。

組み体操、揺れる現場 高さ制限や中止、支持も根強く

武田信玄と上杉謙信の川中島の戦いを模した『騎馬戦』では、3人で馬を組んで、1人が上に乗ってぶつかり合う形式だが、初めの頃は相撲のようにガチンコでぶつかって、半ば喧嘩腰で取っ組み合って押し倒す種目だったが、途中で安全性考慮のため頭に巻いた鉢巻を取るだけの『非格闘的な種目』に変更された記憶はある。

騎馬戦は腕力自慢の生徒が、がっちりしたガタイのいい3人の馬を集めて本気でぶつかれば、明らかに体格・気迫で劣る相手は一撃で馬がバラバラになり、上の生徒は支える暇のない勢いで転落して、鼻血・脳震盪とかも結構起こっていた。あの時代は安全意識が今とは違うが、暴力・競争心の競技やイベントへの昇華もありか。

組み体操というのは、『団結・協調・忍耐・達成』といった旧来の学校教育の目標を、分かりやすく身体の動作と他者との連携で実現するので、やりたい・見てみたいと思う教育者や保護者が多いのも道理といえば道理だが、一番下の生徒にかかる荷重、上に登っていく生徒の不安定さを考えたら『一定の高さ制限』はすべきだろう。

10段以上のできるだけ高い人間ピラミッドを作れば、見た目が壮観で生徒たちにとっては『過去最高の高さ』への挑戦もあり、エンターテイメントとしては面白いとは思うが、一般の生徒は雑技団で演技するような曲芸・軽業を目指すわけでもなく、安全を確保して『適度な難易度・協力による達成感』が得られれば十分だと思う。

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