『子供の貧困』は、今の日本社会が陥っている『少子化対策』とも相関する。子供の貧困が緩和されれば相対的貧困ラインにある人の出産増も期待できるが、金銭・物資の支援比率を調整して継続的支援ができるかどうか。

子どもの貧困、足りないものとは？　「魚や肉」「絵本」ネットで調査

日本における子供の貧困支援の難しさは、人権意識などから生活が苦しい世帯を『貧困層』とまで断言した支援が難しく、『相対的貧困』という概念に反対する国民（食べていければ貧困とまでいえないの意見）も多いことにある。『中古物資・施設型の支援』は低コストだが、現代では使い回しのお下がりが嫌がられる傾向もある。

中学校まで給食を準備してできるだけ肉・魚のタンパク質を増やすとか、図書館の子供向けの蔵書を充実させるとかはしやすい支援だが、一律の子供手当て増額は難しい。相対的貧困は先進国の文化的生活水準だが、『次世代の知識・技術の育成』とも関わるので、シェアできる物資・教育資源を増やす等の工夫も必要だろう。

厚労省庁舎に巨大「オレンジリボン」　「１８９」をＰＲ (朝日新聞デジタル – 11月10日 01:38)

1980年代まで家庭内暴力といえば主に思春期の子が親を殴る暴力だけを指していて、親が子を殴る貶める『児童虐待』や夫が妻を殴る貶める『DV・モラハラ』は概念自体がないか普及していなかった。