オバマ大統領の広島訪問と安倍首相のハワイ訪問から『歴史学習』について考えてみる

オバマ大統領の広島訪問、安倍首相のハワイ訪問で日米の歴史的和解を象徴的に表現したが、既に一般の日本人にも米国人にも双方を『敵』と見る怨恨感情はない。戦没者を生む構造を変える必要がある。

首相のハワイ訪問、現地は歓迎「戦没者への敬意、名誉」

政治指導者が『戦没者に対する敬意・名誉』を示すことにも、『戦没者の公共への奉仕・自己犠牲を称えるポジティブな意義』と『国民の名誉心・同調圧力を刺激して戦没者を再生産する(戦死・戦争に納得させて反対しづらくする)ネガティブな意義』の両面がある。靖国神社・国家神道の内在的問題でもあった。

歴史教育には、過去を教えられ知る事によって『自己アイデンティティの変容』や『民族感情・攻撃欲求の拡張』が起こる特徴もある。感情や政治を交えない中立的・客観的な歴史解釈は時に困難なもの。知らなければ何でもなかった事が、知る事で妙に気になったり誰かを恨んだりの影響される人間心理は歴史解釈ともつながる。

中国・韓国の反日感情も『反日的な歴史教育・歴史の被害意識』から生まれたが、『今現在の日本を実地に体験しコミュニケーションすること』で、『歴史教育で脳内に形成された日本人一般の絶対悪のイメージ』が衰退した(現在・個別の人が見えた)という人も多い。どの国の人にも歴史教育と固定観念の結合、感情はある。

翻せば、歴史を余り学ばずよく知らない人のほうが、色眼鏡の偏見・決めつけが少なくなり、『実際・現在の個別の人間』を直接見やすいメリットが生じることもある。歴史教育、過去を知る事や調べる事には、『国・民族・行為履歴の固定のマップ(個人は見ない)』が頭の中に出来上がってそれを書き換えにくくなる事もある。

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